左派系野党「正義党」の大統領選候補、沈相汀氏は4日、済州道(チェジュド)を訪れ、「沈相汀に入れれば、旧与党セヌリ党の後身「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補を抑えて積弊清算の1票、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補を引っぱって改革の牽引役になる1票、未来の政治革命を率いる大切な1票。このように「一石三鳥」になる」と強調した。
沈氏は、済州市の東門(トンムン)市場での遊説でも、「大勢に便乗する票こそ死票だと考える」とし、「文候補を支持する票は文氏に入れ、沈相ジョンを支持する票は沈相汀に入れればいい」と繰り返した。しかし、沈氏は「洪候補に入れる票は遠慮する」と線を引いた。
沈氏は、自身の支持層である2030青年世代を意識して遊説を行った。済州大学の我羅(アラ)キャンパスの正門で、沈氏は、「正義があり公正な大韓民国は、青年が自分の未来を自分の能力と努力で切り開けるように同等なスタートラインを保障することが出発点だと考える」とし、青年社会相続制、大学授業料の無償などの公約を紹介した。沈氏は「よどみない改革を望むなら、改革のリーダーシップに投票してほしい」とし、「青年が再び愛することができる大韓民国を作る」と支持を呼びかけた。
一方、沈氏は同日午前、国会で開かれた米国のトランプ大統領の「高高度防衛ミサイル(THAAD)配備費用の韓国負担および韓米自由貿易協定の再協議」発言を受けて開かれた緊急専門家座談会に出席した。沈氏はこの席で、「THAAD配備の密室交渉と費用負担安保壟断に対する徹底した真相究明を求める」とし、「拘束力のある条約がなく民主的統制を受けない秘密同盟でなされた韓米相互防衛条約を改正しなければならない」と主張した。
朴晟鎭 psjin@donga.com