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文在寅氏、組閣で国民推薦制を推進

Posted April. 29, 2017 08:31,   

Updated April. 29, 2017 08:32

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最大野党「共に民主党」の大統領選候補、文在寅(ムン・ジェイン)氏の陣営直属の統合政府推進委員会(統推委)が28日、「統合政府」の構成に向けて内閣国民推薦制を推進することを明らかにした。

統推委の朴映宣(パク・ヨンソン)共同委員長は同日、ソウル汝矣島(ヨイド)の党本部で記者会見を開き、統合政府構成の原則として、△大統領と党の十分な協議、△首相の閣僚提案権の保障、△地域社会のメディア・インターネットによる人事公開推薦制度の実現などを提示した。

朴委員長は、「統推委は内閣の人選には具体的には介入しないが、内閣の人選の基準を提示する」とし、「内閣は、合理的な進歩と改革的保守の人材なら誰でも幅広く起用し、『統合ドリームチーム』を作らなければならない」と強調した。

文氏は、統合政府を連合政府のような「政党間連合」にしない方針だ。ただ、第2野党「国民の党」や正義党など朴槿恵(パク・クンへ)前大統領の弾劾に賛成した改革進歩勢力との立法・政策連帯を推進する計画だ。朴委員長は、「国民の党はルーツが同じなので、統合も開いておく考えだ」と説明した。

統推委は、内閣構成の方式だけでなく、統合的な国政運営基調も提示する計画だ。特に、大統領府-首相-省庁に続く垂直的下方構造を改革することを明らかにした。首相が「カカシ儀典用首相」にとどまり、行政省庁が大統領府の出張所か執行機関に転落することを阻止するためだ。それゆえ大統領府の改革、長官責任制、内閣連帯責任制、首相の人事提案権などを強化する方針だ。

統推委は、米ヘリテージ財団が刊行する大統領ガイドラインの韓国版のような統合政府ガイドラインを出す考えだ。統合政府の構成の手続き、人的構成の基準、政策方向などが盛り込まれた1次報告書は、来月3日頃に出版される。

文氏側は同日、「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補が発表した「共同改革政府の構想」に対しても牽制球を投げた。統推委の卞在一(ビョン・ジェイル)共同委員長は、「首相の人選の時、国会の推薦を受けると言ったが、当然の内容をもう一度確認した水準」とし、「安氏は『反覇権連帯』という言葉を使ったが、結果的にろうそく民心を裏切る積弊連帯の別名だ」と批判した。

しかし、非文系(非文在寅氏系)の議員が主導する統推委が政権移行委員会水準の政府構成の原則を明らかにしたことに対して、党内では牽制ムードが流れている。同党関係者は、「統推委の案は、党内で十分に議論なされず、いくつかの案の一つにすぎない」とし、「別の委員会から出る統合案と今後一緒に議論されるだろう」と話した。



柳根亨 noel@donga.com