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北朝鮮ミサイルが飛んできても撃ち落とせない韓国のイージス艦、急がれる迎撃ミサイルの搭載

北朝鮮ミサイルが飛んできても撃ち落とせない韓国のイージス艦、急がれる迎撃ミサイルの搭載

Posted March. 15, 2017 08:27,   

Updated March. 15, 2017 08:28

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韓国、米国、日本のイージス艦が15日、日本と韓国の近海で北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した警報訓練を実施すると、軍当局が14日、明らかにした。

昨年6月以降4回目となるこの訓練は、3国のイージス艦がコンピュータシミュレーションで仮想標的(北朝鮮ミサイル)の飛行軌道を探知・追跡して情報を交換することが狙いだ。韓国海軍イージス艦の「世宗大王」と日本の海上自衛隊の「きりしま」、米海軍の「カーティス・ウィルバー」が参加する。

軍関係者は、「スカッドERから大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など北朝鮮のすべてのミサイル脅威に対する3国間軍事協力態勢を強化する機会」と強調した。3国のイージス艦は、最大1000キロ離れたところで音速の8倍以上で飛翔する弾道ミサイルを追跡できる「強力な目(レーダー)」を持っている。

しかし、韓国のイージス艦と日米のイージス艦の迎撃能力は大きな差がある。日米のイージス艦には、150~500キロ高度の弾道ミサイルを追跡・撃破できるSM3迎撃ミサイルが数十発搭載されている。有事の際、核を搭載したミサイルを探知して即時破壊できる「パンチ」まで備えているわけだ。

日米のイージス艦には、最大迎撃高度が1200キロのSM3改良型ミサイルも今年中に実戦配備されるという。

一方、韓国イージス艦には弾道ミサイルを迎撃する兵器がない。航空機迎撃のSM2ミサイルだけだ。韓国イージス艦のミサイル垂直発射機は128機で、日米のイージス艦(96~122機)より多いが、いざ北朝鮮のミサイルが飛んできてもただ見ているほかないという話だ。北朝鮮の核・ミサイル脅威が増大し、韓国イージス艦にもSM3やSM6といった迎撃ミサイルを導入・搭載しなければならないと指摘される理由だ。

軍関係者は、「イージス艦が弾道ミサイル迎撃能力を備えれば、高高度防衛ミサイル(THAAD)やパトリオット(PAC3)など地上迎撃戦力の防衛の死角を埋めることに貢献するだろう」と話した。



尹相虎 ysh1005@donga.com