朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が弾劾されたことを受け、46年ぶりに「春の大統領選挙」を実施することになった。
直接選挙制の選挙で行われた最後の春の大統領選挙は、1971年4月27日に行われた第7代大統領選挙だ。当時、現職大統領だった朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領は、「40代旗手論」を前面に打ち出した金大中(キム・デジュン)新民党候補を破って、3回目の当選を果たした。その後、間接選挙で行われた第9代大統領選挙(1978年7月6日・朴正煕元大統領)と第11代大統領選挙(1980年8月27日・全斗煥元大統領)が、冬ではなく、夏に行われたことがある。
46年ぶりの春の大統領選挙は、1987年の民主化運動以降に行われた6回の冬の大統領選挙とは違う選挙になる見通しだ。
今回の大統領選挙は、釈迦誕生日(3日)や子供の日(5日)、両親の日(8日)などの飛石連休が陣取っている「家庭の月」に行われることになり、投票率は冬の大統領選挙時よりも低い可能性が持ち上がっている。特に20、30代の支持層が大事な野党にとっては、外出の多い5月初旬の大統領選挙は不利な日程だという分析である。
各大統領選挙陣営は、候補の日程調整に苦労することもありうる。5月の選挙終盤に全国を訪ねまわらなければならないが、行楽客が全国各地に集まり、交通渋滞が起きかねないからだ。
柳根亨 noel@donga.com