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大統領府付近に新型パトリオット砲台を配備へ

大統領府付近に新型パトリオット砲台を配備へ

Posted March. 10, 2017 08:34,   

Updated March. 10, 2017 08:34

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大統領府を狙った北朝鮮のミサイルを迎撃する新型パトリオット(PAC3)の砲台が早ければ2年内に大統領府付近に初めて配備されるという。北朝鮮が「大統領府攻撃訓練」の様子を公開し、「大統領府を火の海にする」と脅迫したことへの対応だ。

9日、政府消息筋によると、軍当局は中部以南地域に配備された旧型パトリオット(PAC2)をPAC3に改良し、これを大統領府付近のA山に配備することに決め、関係機関と時期などについて協議している。軍当局は現在、2021年の完了を目指して韓国軍が保有したPAC2発射台約40台のうち約3分の1の約15台をPAC3に改良する作業を進めている。

大統領府付近にパトリオットが配備されれば、ソウル内のパトリオット砲台はソウル南方に配備された砲台を含め2台になる。首都圏まで拡大すれば、計4台の砲台が配備されるため、高高度防衛ミサイル(THAAD)の後方(慶尚北道星州)配備決定で起こった首都圏防衛不備の問題が一定部分解消されるものと見える。

軍関係者は、「大統領府はもとより政府ソウル庁舎、国防部など核心防護施設に対する『ポイント防衛網』が補強されるため、首都圏の防衛網は一層細かくなるだろう」と話した。これと別に軍当局は、ソウル南側地域のパトリオット砲台に配備したPAC2発射台6台のうち2台を2018年までにPAC3に改良して運用する計画だ。

 

PAC3は、高度25~30キロ(最大射程距離30キロ)で弾道ミサイルに当たって破壊する直撃型(hit-to-kill)の迎撃ミサイルだ。ミサイル付近で爆発する方式(破片型)のPAC2(迎撃可能高度25キロ・最大射程距離20キロ)よりも性能が優れている。



孫孝珠 hjson@donga.com