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北朝鮮偵察総局、マレーシアを拠点に武器密売

北朝鮮偵察総局、マレーシアを拠点に武器密売

Posted February. 27, 2017 08:33,   

Updated February. 27, 2017 08:35

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北朝鮮偵察総局が、マレーシアにフロント企業を設立し、海外に武器を密輸してきたことが明らかになった。金正男(キム・ジョンナム)氏殺害を機にマレーシアが北朝鮮との外交関係を断絶すれば、北朝鮮としては海外の武器密輸に相当な打撃を受けるものとみえる。

国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルは、「北朝鮮が海外のフロント企業などを利用して国際金融網にアクセスし、禁止物品を輸出している」と明らかにした。最近、国連安保理に提出された約100ページの報告書には、偵察総局傘下の企業が昨年7月にマレーシアにたてたフロント企業を利用して、軍事用無線など45箱分をアフリカ、エリトリアに航空運送して摘発されたと指摘されている。この企業は、中国とシンガポールにも拠点を置き、アフリカ国家と取り引きをしたことが確認された。

報告書を入手したロイター通信などは25日、「北朝鮮政権が高度に熟練した要員を通じて武器や関連禁止物品を取り引きして制裁を回避する証拠を報告書が詳しく指摘している」と伝えた。エジプト政府が昨年8月、北朝鮮船舶から携帯用ロケット弾3万発と大量の鉄鉱石を押収するなど北朝鮮の武器密輸は昨年も何度も摘発された。

マレーシアは北朝鮮が海外のフロント企業を設立するのに最適な要件だ。北朝鮮とビザ免除協定を結んでいるうえ、直通航路が開設されており、北朝鮮要員が武器サンプルを持って来て取り引き相手に会うことが容易なためだ。北朝鮮がマレーシアを金正男氏へのテロ場所に選んだのも、ここに偵察総局の偽装基地と要員が多く、支援を受けることが便利だったという理由もあると見える。



周成河 zsh75@donga.com