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北朝鮮、「中国との関係破局を準備せよ」群衆講演

北朝鮮、「中国との関係破局を準備せよ」群衆講演

Posted February. 23, 2017 08:55,   

Updated February. 23, 2017 08:58

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北朝鮮が最近、中朝国境地域の企業に対して、「朝中(北朝鮮‐中国)関係の破局を準備せよ」という内容の群衆講演を行っていると、対北朝鮮ネットメディア「デイリーNK」が21日、報じた。

このメディアは、平安北道(ピョンアンプクト)の消息筋を引用して、「今月初め、新義州市(シンウィジュシ)人民委員会傘下の企業所で開かれた群衆講演で、『中国との間が以前より良くなりはしないため、中国を牽制しなければならない』という内容が何度も強調された」と伝えた。講演では、「朝中関係が最悪とか破局を準備しろという言葉まで出て、今後中国を見ることも信じることもいけないという内容が何度も強調された」と話した。消息筋は、「講演は職員が100人以上の企業所に対して行われ、私たちの自強力で強盛大国を成し遂げようという結論が出た」と伝えた。

通常、北朝鮮の講演資料は労働党中央宣伝部で作成されて通達されるため、北朝鮮全域で同じ内容の講演がなされた可能性が高い。咸鏡北道会寧市(ハムギョンプクト・フェリョンシ)の遊仙(ユソン)労働者区でも同様の内容の講演が行われたという。

消息筋は、「これまで朝中貿易だけは続くと考えて国際社会の制裁も大したことはないと思っていた人々が突然『中国も信じるな』という内容の講演が行われたため、大いに当惑している」と付け加えた。

さらに、北朝鮮は金正男(キム・ジョンナム)氏殺害の情報が流入しないよう緊急対策づくりに乗り出したという。脱北民が運営する自由北朝鮮放送は、新義州の消息筋を引用して、「貿易業者と不法密輸を通じて国境地域に金正恩(キム・ジョンウン)の兄の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件のことが広がると、国家保衛省で検閲が始まった」と報じた。検閲団は、各人民班を回って、「南朝鮮に逃げた脱北者と内通する者に対する通報体系を築くとともに、どのようなデマも広めずに報告せよ」と強調したという。

国境警備隊にも同じ内容が伝えられ、軍人の動きを監視する「監視組」を新たに組織したと放送は伝えた。軍官1人と初級幹部・兵士2人一組になった監視組は、軍人の一挙手一投足を監視することが目的だ。北朝鮮当局が、国境を監視する将兵を信じることができず、彼らを監視する組織を作ったことは異例だ。



周成河 zsh75@donga.com