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米下院でも「最有力大統領候補」として注目された文在寅氏

米下院でも「最有力大統領候補」として注目された文在寅氏

Posted February. 09, 2017 07:04,   

Updated February. 09, 2017 07:20

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大統領選候補の各種世論調査で1位を走る野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が、米議会の聴聞会で、名指しで取り上げられた。特に、文氏の北朝鮮政策に対する関心と憂慮が提起された。弾劾政局後、ワシントンの公開の席上で韓国の大統領選候補が取り上げることは異例だ。

米下院外交委員会が現地時間の7日に開催した聴聞会「北核脅威への対応:新たな政策摸索」で、民主党のロイス・フランケル下院議員は、「韓国の不安定な政局が北朝鮮核の脅威の対応にどのような影響を及ぼすか」と参加した専門家たちの意見を求めた。これに対して、バウアーグループ・アジアのスミ・テリー氏は、「進歩勢力が大統領選挙で勝利する可能性が高まっている。その場合、北朝鮮政策をめぐってトランプ政権とソウルとの溝(divergence)が広がる可能性が懸念される」と診断した。韓国系のテリー氏は、国家安全保障会議(NSC)韓国担当官などを務めた韓半島専門家の一人だ。

フランケル議員が、「韓国の大統領選状況を具体的に話してほしい」と説明を求めると、テリー氏は「文在寅氏が最も有力な大統領選候補(leading candidate)だが、文氏の北朝鮮政策は南北間の関与を強調している」と説明した。また、「別の進歩候補らも文氏と似ており、一部は高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島配備を先送りしたり、開城(ケソン)工業団地を再開しなければならないと主張している。このような点は、トランプ政権が考慮しなければならない韓半島リスクと言える」と指摘した。

テリー氏はまた、「北朝鮮核の脅威に対応するには韓米だけでなく日米韓の協力が重要だが、新たに発足する韓国政権はトランプ政権と異なる道を行く可能性もある」と付け加えた。参加したエド・ロイス外交委院長らはテリー氏の話を傾聴し、一部はうなづいて共感を示した。与党セヌリ党、保守系新党「正しい政党」の大統領選候補の名前は言及されなかった

米国の外交政策に大きな影響を及ぼす下院外交委で文氏が取り上げられたことは、それだけ韓国の次期政権に対するワシントンの関心が大きいことを物語る。これは、在韓米軍の駐留経費負担引き上げなど韓半島の核心問題は次期政権と協議するというトランプ政権の認識とも一致する。トランプ政権が、発足20日が経ってもマーク・リッパート前駐韓大使の後任を指名していないことが端的な例だ。



李承憲 ddr@donga.com