与党セヌリ党の印名鎮(イン・ミョンジン)非常対策委員長は13日、「非正常な政治を正常化するには、つまるところ改憲しかない」として、「大統領選前の改憲」を強く主張した。それと共に「帝王的大統領制は国会をイエスマンにし、大統領だけに集中した権力は陰の実力を生み、公的システムを歪めた」と強調した。セヌリ党は同日、イ・チョルウ議員を委員長とする党改憲特別委も発足した。
セヌリ党が大統領選挙前に改憲を推進することを事実上党論に定めたのは、12日帰国した潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長を中心に束ねられた「改憲連帯」を念頭に置いたためと見える。印委員長は、「覇権と既得権の清算」を主張した潘氏の発言に対して、「私の考えと全く同じだ」とし、「潘氏が政治の現実を正確に見ている。心強い援軍を得た」と評価した。党の要人は、「潘氏が強調した『政治改革』の核心は結局、改憲ではないのか」とし、「改憲」と「人的清算」を媒介に潘氏と考えを共有していることを明確にした。
印委員長は同日、党倫理委員を公式に任命し、「倫理委の独立性を強化する」と明らかにした。党指導部は、最近離党した議員の選挙区など60ヵ所の組織委員長の募集公告を一斉に出した。大統領選の時計が早まり、セヌリ党も組織整備にスピードを出している。
申晋宇 niceshin@donga.com