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北朝鮮指揮部に奇襲侵入する特殊作戦航空部隊を編成

北朝鮮指揮部に奇襲侵入する特殊作戦航空部隊を編成

Posted October. 13, 2016 07:31,   

Updated October. 13, 2016 08:28

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有事の際、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長など北朝鮮指揮部を除去する特殊作戦部隊に続き、同部隊の空中侵入作戦を支援する特殊作戦航空部隊が編成される。北朝鮮内の核施設の破壊や指揮部攻撃のための侵入に使われる特殊戦ヘリを運用する部隊の編成が表面化したのだ。

陸軍特殊戦司令部は12日、陸軍に対する国政監査で、「特殊作戦部隊の編成を推進する一方、密かに敵陣に侵入する航空戦力を運用する特殊作戦航空部隊の編成も推進する計画だ」と明らかにした。

現在の特殊作戦司令部は、陸軍航空作戦司令部に配備されたUH60やCH47を空中侵入用のヘリとして使用している。特殊作戦司令部配下の各旅団と隣接した航空作戦司令部配下の部隊ヘリなどの戦力が支援される方式だ。米陸軍は、MH60やMH47など特殊戦専用ヘリだけを運用する第160特殊作戦航空連隊を別途編成して運用している。MH60とMH47は、地形追跡レーダーや前方監視赤外線装備、防弾設備などを備えており、悪天候や夜間にも敵に発覚することなく侵入し、敵の指揮部除去など特殊任務を遂行することができる。UH60やCH47にはこのような装備がないうえ、特殊作戦司令部配下に編成された特殊戦ヘリ部隊がなく、米軍の支援なしには有事の際に空中侵入が不可能だと指摘されていた

 

チャン・グァンヒョン航空作戦司令官は、「独自の侵入能力を確保するために、2020年代初頭までに侵入戦力の性能改良を推進する」と明らかにした。

前方監視赤外線装備など侵入用の装備を装着する方法でUH60とCH47の性能を改良し実戦配備するだけでも少なくとも5年はかかるとみえる。与党セヌリ党の金学容(キム・ハクヨン)議員は、「5年以内に戦争が起きれば、特殊作戦司令部は平壌(ピョンヤン)に一度も行かず韓国だけにいることになるだろう」とし、「米軍と協力してMH級ヘリを国内に常駐させるなど対策を講じなければならない」と空中侵入戦力の空白問題を指摘した。



손효주기자 ソン・ヒョジュ記者 hjson@donga.com