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文在寅氏、「利益より損失が大きい」と THAAD配備の見直しを主張

文在寅氏、「利益より損失が大きい」と THAAD配備の見直しを主張

Posted July. 14, 2016 07:23,   

Updated July. 14, 2016 07:59

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高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題に対して沈黙してきた野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が13日、反対の考えを明らかにした。「戦略的曖昧さ」を維持するために党執行部が党論決定を留保していたので、内部対立への拡大を懸念する声が党内から出ている。

文氏は同日、フェイスブックを通じて、「政府はTHAAD配備決定を見直し、公論化しなければならない」とし、「国益の観点から見て、(THAAD配備は)利益よりも損失が大きい」と主張した。また、「本末顛倒、一方的な決定、拙速処理」を今回のTHAAD配備決定の問題点と指摘し、「政府はTHAAD問題を誤って処理し、危機管理どころかかえって危機を助長して国民を分裂させ不安にさせている」と批判した。その上で、「THAAD配備は韓国の財政負担を伴うため国会同意手続きを踏むことが望ましい」と強調した。

文氏のこのような態度は、THAAD配備の賛否の間で「戦略的曖昧さ」を選んだ党執行部の立場に反する。特に、「実益あるTHAAD配備なら反対しない」という金鐘仁(キム・ジョンイン)非常対策委員会代表の主張に真っ向から反論するものだ。このため金代表は、文氏の主張に対して不満を示した。金代表は、「文氏が(THAAD配備)見直しを主張したからといって見直されるのか。(文氏が)個人的に言ったことだ。それに何の意味があるだろうか」と批判した。

前日の非公開議員懇談会で、反対の党論を採択しないことを決めたが、文氏が「砲門」を開き、党内から反対の声もあがっている。86グループ議員が中心となっている民主平和国民連帯(民平連)は同日、記者会見を行い、「THAAD配備に反対する」とし、「THAAD配備は韓半島および北東アジアの平和と安定に役立たないだけでなく、国内の対立と経済的危機を増幅させるだろう」と主張した。禹相虎(ウ・サンホ)院内代表と民平連所属の朴完柱(パク・ワンジュ)院内首席副代表は反対党論採択に慎重な態度を示したものの、奇東旻(キ・ドンミン)院内報道担当はTHAAD配備反対声明に名を連ねた。

党内の意見が交錯し、同党はTHAAD配備問題を扱う別途の機構を党代表傘下ではなく院内に置くことを決めた。委員長は禹院内代表が務める。



한상준 ハン・サンジュン記者 기자alwaysj@donga.com