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ブータン訪問終えた文在寅氏、「国民幸福」振りかざして政権批判

ブータン訪問終えた文在寅氏、「国民幸福」振りかざして政権批判

Posted July. 11, 2016 07:26,   

Updated July. 11, 2016 07:30

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「政治が国民に幸福を与えることができなければ、存在価値はない」

野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表は9日、仁川(インチョン)国際空港で26日間のヒマラヤトレッキングとネパール、ブータン訪問を終えて帰国し、このように述べた。「国民幸福」を強調して現政権を批判したのだ。

文氏は今回の日程で、国民総幸福量が最上位圏の国家ブータンを訪れ、ツェリン・トブゲ首相に会った。当分の間「国民幸福」を掲げて大統領選挙を準備するという布石だ。文氏は「この(国民幸福)面で李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クンへ)政府は完全に失敗した」とし、「国民は今とは異なる世の中を望んでおり、希望を与える政治を願っている」と主張した。

文氏は同日午後、慶尚南道晋州(キョンサンナムド・チンジュ)の金慶洙(キム・ギョンス)議員の父親の通夜に姿を現した。金議員は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の最後の秘書官を務め、2012年の大統領選当時、文氏の遂行チーム長を務めた。文氏は弔問直後、「ネパールで伸ばしたひげをなぜ削ったのか」という質問に、「残念だ。もう現地訓練に戻った」と話した。本格的な大統領選準備に着手する考えを明らかにしたのだ。文氏側の人々は近く事務所を設置し、今回のネパール、ブータン訪問の内容を出版する作業に取りかかるという。

しかし、文氏の大統領選への道は順調ではなさそうだ。野党の不毛地である大邱(テグ)で当選した金富謙(キム・ブギョム)議員と安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道(チュンチョンナムド)知事が事実上、大統領選挙への挑戦を明らかにしたためだ。

野党「国民の党」の朴智元(パク・チウォン)非常対策委員長は同日、担当記者との昼食会で文氏の海外訪問について、「『悟り』を得るために行った人が(帰国後)すばらしい『悟り』について話すと思った」とし、「私も毎日(李明博、朴槿恵政府が)失敗したと言っていなかったか。私がいつも言っていた話だ」と批判した。



한상준 ハン・サンジュン記者 기자alwaysj@donga.com