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ムスダン射程はグアムに到達しない3000キロ、米専門家が主張

ムスダン射程はグアムに到達しない3000キロ、米専門家が主張

Posted July. 07, 2016 07:53,   

Updated July. 07, 2016 07:59

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北朝鮮が先月発射した中距離弾道ミサイル「ムスダン」の実際の射程は3000キロで、北朝鮮から米国領グアムまで(3400キロ)到達することは難しいという分析が出た。

米国の非営利団体「憂慮する科学者同盟」(UCS)は6日、ホームページにムスダンの射程と大気圏再突入の能力に関する分析結果を掲載し、このように明らかにした。UCSの物理学者デイビッド・ライト氏は、「北朝鮮が高角で発射したミサイルを最大射程で飛行する正常角度(MET)でシミュレーションした結果、3000キロ(高度600キロ内外)飛翔した」とし、「北朝鮮からグアムまでの距離に達しない」と主張した。

先月22日に発射されたムスダン(火星10号)は高度1413.6キロまで到達した後、発射台から400キロ離れた東海(トンヘ、日本海)に落下した。この時、ロケットが燃焼する間に実際にエンジン出力で飛行した距離は150キロ前後で、残りは慣性飛行だった。ライト氏は、「3500キロを飛行するにはムスダンの弾頭の重さを500キログラムまで減らさなければならない」とし、「グアムまでミサイルを発射するには、北朝鮮が現在保有する核弾頭では重い」と指摘した。

北朝鮮が高角でミサイルを発射した理由について、ライト氏は「大気圏再突入の技術を習得したかもしれないが、これを大陸間弾道ミサイル(ICBM)に適用できるかは分からない」と指摘した。射程3000キロのミサイルと1万キロ以上を飛行するICBMは大気圏再突入時、弾頭温度が4倍以上違うため、先月の実験だけで再突入に成功したと見ることはできないためだ。

ただ、先月発射した別のムスダンが150キロを飛翔して爆発したことについては、「北朝鮮が高角発射に先立ち、ミサイルの実際の燃焼距離をテストしたのかもしれない」とし、「失敗」と規定した韓国政府とは異なる見解を示した。



조숭호기자 チョ・スンホ記者 shcho@donga.com