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国産機動ヘリ、スリオンの機体に亀裂

Posted May. 10, 2016 07:30,   

Updated May. 10, 2016 07:38

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国内で初めて開発された機動ヘリコプター「スリオン」の試作機(飛行・地上試験用ヘリ)と量産機で機体のフレームにひびが入るといった欠陥が発見され、軍当局が調査を始めた。

9日、軍当局によると、韓国航空宇宙産業(KAI)が開発・生産し、KAIが保有するスリオン試作機2機と陸軍航空作戦司令部などに納品された量産機2機の機体フレームに亀裂が発生した。また別の試作機と量産機の一部では、機体前面の窓「ウインド・シールド」にひびが入る現象も発生した。これに先立ち、軍当局とKAIは、12年末から13年初めにかけてアラスカで50日間、スリオンの低温飛行テストを行った結果、機体に問題は発生しなかったと明らかにしていた。

防衛事業庁関係者は、「飛行の安全に大きな影響を与えるほどの欠陥ではないと判断し、飛行中止の措置は下していない」とし、「正確な亀裂原因を分析している」と話した。軍は、スリオンの設計に根本的な欠陥があるという結論が出れば、今後量産するヘリコプターの設計をやり直すことも検討している。

スリオンは、13年に実戦配備された初の国産機動ヘリで、試製機6機が生産され、量産機約40機が軍に納品され、運用されている。軍当局は、陸軍が運用するUH-1H、500MDなど老朽化したヘリコプターを取り替えるために、05年12月からスリオン開発に着手した。



손효주기자 ソン・ヒョジュ記者 hjson@donga.com