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北朝鮮偵察総局の大佐が韓国に亡命

Posted April. 12, 2016 07:16,   

Updated April. 12, 2016 07:22

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政府が11日、対南工作を担う北朝鮮軍偵察総局のA大佐(韓国軍大佐に相当)が昨年脱北し、韓国に亡命したことを明らかにした。

ムン・サンギュン国防部報道官は同日、定例会見で、「そのような(北朝鮮軍大佐が亡命した)事実がある」とし、「人的事項や亡命過程などの具体的な内容は明らかにできない」と話した。ムン報道官は、A大佐の亡命に関する情報を関係省庁と共有したかという質問に、「協力体制を維持している」と答えた。

鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)統一部報道官も同日の定例会見で、「そのような人が入国したことは事実だ」と述べた。A大佐は、北朝鮮軍出身の脱北者の中で最高位級であり、政府合同尋問で偵察総局の対南工作業務について詳細に話したという。

2009年2月に、人民武力部偵察局と労働党作戦部、35号室などが統合してできた偵察総局は、北朝鮮対南工作の総本山だ。編成上、北朝鮮軍総参謀部の傘下機関だが、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に直接報告する人民軍の核心組織だ。

黄長燁(ファン・ジャンヨプ)元労働党書記暗殺計画をはじめ哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没、延坪島(ヨンピョンド)砲撃、非武装地帯(DMZ)木箱地雷挑発などを主導した。今年初め、韓国政府の主要人物に対する携帯電話のハッキングや最近のGPS妨害電波攻撃のバックと見られている。

偵察総局は発足直後から、軍部の強硬派である金英哲(キム・ヨンチョル)氏の指揮を受けた。金氏は、昨年急死した金養建(キム・ヤンゴン)労働党書記(対南担当)の後任として党書記と統一戦線部長に起用された後も、偵察総局長を担っているとされる。最近では、金第1書記の親政体制構築を助け、実力者に浮上した金元弘(キム・ウォンホン)国家安全保衛部長が偵察総局の業務に関与しているという観測も流れている。