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韓米首脳会談の時、平壌では最高人民会議…米「金正恩氏の発言に注目」

韓米首脳会談の時、平壌では最高人民会議…米「金正恩氏の発言に注目」

Posted April. 08, 2019 08:28,   

Updated April. 08, 2019 08:29

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ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が物別れに終わって42日が経ち、南北米首脳が再び動き出す。特に、韓米首脳会談と北朝鮮最高人民会議が同時に開かれる11日は、今年の今後の非核化交渉の流れを決定する「ビッグ・デー」になるとみえる。ハノイで成果なく別れたトランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がそれぞれどのような反応を出すのか注目される。

大統領府は11日(現地時間)、米ワシントンで開かれる韓米首脳会談を通じて、金剛山(クムガンサン)観光と開城(ケソン)工業団地の再開など韓国政府の独自の南北経済協力に対するトランプ氏の協力を引き出す計画だ。大統領府は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪米に先立ち、金鉉宗(キム・ヒョンジョン)大統領府国家安全保障室第2次長と李度勲(イ・ドフン)韓半島平和交渉本部長を相次いでホワイトハウスに送り、事前調整を行った。2人は、ホワイトハウス関係者に、「南北経済協力が北朝鮮を非核化の交渉テーブルに復帰させ、実質的な非核化措置を引き出す動力になれる」とし、首脳会談でこの問題を議論することを説得したという。

ハノイ談判が失敗に終わった後、「グッド・イナフ・ディール(米朝が合意する十分な水準の取引)」、「早期収穫」などの新しい戦略を持ち出した大統領府は、これに対するトランプ氏の支持の意思を確認することだけでも会談は成功だと見ている。完全な非核化措置と制裁緩和を交換する「ビッグ・ディール」が北朝鮮の反対で難しい状況で、ホワイトハウスとの協力で止まっている非核化時計をひとまず動かすという考えだ。

しかし、まだワシントンの考えが大統領府と同じかどうかは分からない。ポンペオ米国務長官は5日(現地時間)、CBS放送とのインタビューで、「トランプ氏の立場と米政府の政策は明確だ。制裁は最終目標が達成されるまで解除しない」と強調した。ただし「(南北経済協力を望む)韓国政府に『ノー』と言うのか」という質問には、「韓国の交渉相手と多くのことを話し合っている。制裁履行に向けて緊密に協力してきた。これに感謝する」とし、明確な返答を控えた。

その代わりポンペオ氏は11日を「重要な日」と呼び、ホワイトハウスの視線は平壌(ピョンヤン)に向いていることを明確にした。平壌では同日、北朝鮮最高人民会議第14期第1回会議が開かれる。ポンペオ氏は、「北朝鮮の指導者が何を話すのか注目する」とし、「金正恩氏が『北朝鮮がすべきことは、米国と共に非核化に乗り出すこと』と話すことを望む」と述べた。金正恩氏が先に非核化の意思を明確にしなければならないということだ。これは、金正恩氏が非核化メッセージの代わりに自力更正、独自路線などの方針だけ強調するなら、米国は一部の制裁緩和も受け入れられないという意味を含んでいる。

このため、再び始まった首脳間の動きにも関わらず、非核化の停滞局面が相当期間続くという観測も流れている。しかし、大統領府関係者は、「昨年から始まった非核化議論は首脳間の決断による『トップダウン』方式で行われた」とし、「対話へのトランプ氏の意思は変わらないので、今回の韓米首脳会談でも顕著な成果があると期待する」と話した。

「ビッグ・デー」が終わっても、南北首脳会談の必要性が大きくなるという見方もある。米朝が探り合いを続ける可能性が高い状況で、トランプ氏との交渉内容を持って文大統領が金正恩氏に会う可能性があるということだ。ある外交筋は、「韓米首脳会談後、『ワンポイント』板門店(パンムンジョム)南北首脳会談も考慮できる」と強調した。


韓相準 alwaysj@donga.com · 申나리 journari@donga.com