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交渉がこじれると現れる「解決者」崔善姫外務次官

交渉がこじれると現れる「解決者」崔善姫外務次官

Posted March. 04, 2019 07:32,   

Updated March. 04, 2019 07:32

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「ハノイ会談の成果の一つは、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が依然として健在であることを確認したことだ」

ベトナム・ハノイでの2回目の米朝首脳会談が決裂した後、崔氏をめぐって外交関係者の間でこのような声が出ている。崔氏は会談後、異例にもハノイだけで3回も記者会見を行った。会談決裂直後の1日0時15分に「深夜会見」を行い、1日午後、さらに2日午前にも相次いで米国側を批判した。特に「朝米交渉に対して意欲を失われたのではないかという感じ」、「考えが少し変わられたという感じ」と述べ、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の気持ちまで公開したことは、金正恩氏の承認がなければ不可能だ。核談判がこじれると、崔氏が事実上、北朝鮮の報道官役をしたのだ。

崔氏がハノイ会談を控えて、北朝鮮側実務代表のポストを金赫哲(キム・ヒョクチョル)対米特別代表に明け渡し、表舞台から退いたのではないかという観測もあった。しかし、米国との交渉が難しく複雑になる度に「解決者」となってきた崔氏が、「ハノイ・ノー・ディール」後、再び姿を現わし、このような観測もなかったことになった。南成旭(ナム・ソンウク)高麗大統一外交学部教授は、「崔氏が対米交渉の生き字引であるため、米国を最も正確に見て、誰と対するべきかを最もよく知る人を北朝鮮が前面に出した」と指摘した。


申나리 journari@donga.com