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大統領府「米朝終戦宣言に合意する可能性ある」

大統領府「米朝終戦宣言に合意する可能性ある」

Posted February. 26, 2019 08:30,   

Updated February. 26, 2019 08:30

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大統領府が27日から開かれる2回目の米朝首脳会談で、米朝が終戦宣言に合意できるという期待感を示した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこのような期待をもとに「経済と繁栄に進む『新韓半島体制』を主導的に準備する」と明らかにした。

金宜謙(キム・ウィギョム)大統領府報道官は25日、定例会見で、「終戦宣言の形がどうなるかは分からないが、(ベトナムで)米朝間でいくらでも合意する可能性はある」とし、「終戦宣言は平和協定とは異なり、非核化を導く本質的な意味を有している」と強調した。北朝鮮が一定基準以上の非核化に出るなら、米国は終戦宣言に合意できるということだ。

大統領府は当初、南北米中4ヵ国の終戦宣言を推進してきたが、米朝2国の終戦宣言にして、続けて非核化と平和体制を議論するというように構想を修正した。金氏は、「平和協定は非核化の最後の段階」とし、「終戦宣言は平和体制に進むための入口の役割をするだろう」と述べた。「米朝終戦宣言→北朝鮮の非核化措置→平和協定」という順だ。

ただし、大統領府はこのような構想の根拠については「交渉を見守ろう」と述べ、発言を控えた。大統領府関係者は、「米朝の議論状況が悪くないとしても、終戦宣言を含めるかどうかや具体的な協議内容についてはまだ速断できない」と述べた。

文大統領は同日、首席・補佐官会議で、新韓半島体制の構想を明らかにした。文大統領は米朝首脳会談の成功を前提に、「北朝鮮の経済が開放されるなら、周辺国家や国際機構、国際資本が参加することになるだろう」とし、「その過程でも韓国が主導権を失ってはならない」と強調した。南北経済協力の拡大などを通じて、北朝鮮の改革開放に積極的に参加するということだ。さらに文大統領は、「戦争と対立から平和と共存に、陣営と理念から経済と繁栄に進む新韓半島体制を主導的に準備する」と付け加えた。

(2)米朝会談を盛り上げる北朝鮮メディア、成果を確信か

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が中国を経由してベトナム・ハノイに向かう約4500キロの列車移動に出たことを北朝鮮メディアが「愛国献身の大長征」と表現し、2回目の米朝首脳会談のムードを盛り上げた。

労働新聞は25日、朴泰成(パク・テソン)党中央委副委員長兼科学教育相の寄稿「青史に永遠に輝く愛国献身の大長征」を掲載した。朴氏は、「(金正恩氏が)再び歴史的な外国訪問に向かったという知らせに接した時から全国はこの上なく大きな激情に包まれている。遠い外国訪問が、ご無事であることを切に願っている」と話した。そして、「(金正恩氏の)愛国献身の大長征は、社会主義の強国建設を早め、世界自主化の偉業の実現において大きな意義を持つ歴史的な事変であり、祖国青史に永遠に輝くだろう」と称えた。

昨年の1回目の米朝会談の時も、金正恩氏のシンガポール訪問の後、宣伝報道があったが、今回のように党副委員長の寄稿という形を取ったのは異例。同紙は同日、住民たちが集まって金正恩氏の出発の知らせが載った同紙を見る写真2枚を掲載した。計6面のうち金正恩氏の会談ニュースが1、2、3、5面の計4面に掲載された。

金正恩氏がトランプ米大統領に会う前に関連報道を出すのは、金正恩氏が1週間以上、平壌(ピョンヤン)を空けている間、国内の結束を図る一方、会談結果に対する自信を示したように見受けられる。ある北朝鮮専門家は、「北朝鮮の住民たちの期待値が上がっただろう」とし、「このような積極的な報道は、北朝鮮住民に見せる成果をすでに確保しているという自信の表れと読みとれる」と強調した。


韓相準 alwaysj@donga.com