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軍が韓米合同軍事演習の日程発表を先送り、非核化交渉を意識したか

軍が韓米合同軍事演習の日程発表を先送り、非核化交渉を意識したか

Posted February. 08, 2019 08:18,   

Updated February. 08, 2019 08:18

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軍当局が、今年の韓米合同キー・リゾルブ、トクスリ演習の日程を暫定確定したにもかかわらず、発表を先送りしている。これに先立ち、軍は昨年12月までに演習を実施するかどうかを決めるとし、米国との日程調整を理由に発表を遅らせてきた。その後、韓米軍当局の指揮所演習であるキー・リゾルブは3月4日から10日ほど、実機動演習であるトクスリ演習は3月15日から2ヵ月実施することで内部的に結論を下した。ベトナムでの27~28日の2回目の米朝首脳会談の開催発表後も、演習を実施するかどうかまだ議論中だというのが軍の公式の返答だ。

軍内外では、米朝交渉の流れを意識したという見方が多い。トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が親書交換に続き米朝首脳会談まで確定した状況で、演習実施の発表は負担にならざるを得ないということだ。トランプ氏が非核化交渉中に演習中止の必要性を何度も強調し、正恩氏も反対するため、演習の強行が難しいという観測も流れている。軍消息筋は、「演習の日程は、実際に実施するというよりも、米朝間の非核化交渉が決裂する場合に備えて北朝鮮が対話に出てくるようにする一種の『プランB』と見るべきだ」と話した。別の関係者は、「米朝首脳会談の開催直前にトランプ氏がツイッターで演習中止を突然発表したり、韓米が共同発表する可能性もある」と指摘した。さらに米朝首脳会談で「ビッグディール」が実現し、正恩氏のソウル答礼訪問まで具体化すれば、今年のほかの韓米合同軍事演習も影響を受けるほかない。

逆に見れば、北朝鮮が協力しなければ、いつでも演習を再開できるという話でもある。軍関係者は、「トランプ氏は米朝対話の進展が韓米演習を『バーゲニングチップ』に活用したお陰だと感じるだろう」と話した。このため、軍の一部からは、昨年から韓米合同軍事演習が非核化交渉の流れにあまりにも振り回されているのではないかという声も出ている。軍当局者は、「(軍内で)同盟の象徴である軍事演習が米朝関係と米国第一主義の『従属変数』に転落したという憂慮が大きくなっている」と強調した。


尹相虎 ysh1005@donga.com