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北朝鮮の切り札は「寧辺核施設とICBMの廃棄」 大統領補佐官が米朝首脳会談を予測

北朝鮮の切り札は「寧辺核施設とICBMの廃棄」 大統領補佐官が米朝首脳会談を予測

Posted January. 18, 2019 10:04,   

Updated January. 18, 2019 10:04

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「2回目の米朝首脳会談での北朝鮮のカードは、寧辺(ヨンビョン)核施設および大陸間弾道ミサイル(ICBM)の廃棄となり、米国も部分的に経済制裁を解除するなど相応の措置を行うと予想する」

文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官が16日、エジプト・カイロの韓国大使館で開かれた懇談会でこのように話した。文氏は2回目の米朝首脳会談で、米朝は「言葉 対 言葉」ではなく「行動 対 行動」について話し合う必要があると指摘し、「予測は難しいが良い結果が出る可能性が高い」と述べた。ただ、「もし具体的な『行動』について合意がなされなければ、私も『悲観主義』になるほかない」と付け加えた。

昨年11月の「ニューヨーク高官協議」取り消し後、膠着状態に陥った米朝高官協議は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の新年の辞とトランプ米大統領の親書交換などを通じて活気を取り戻している。文氏は、「これは正恩氏が上手くやった」と評価し、「昨年9月の平壌(ピョンヤン)共同宣言で、米国が相応の措置をとるなら、北朝鮮の核開発の心臓とも言える寧辺核施設を永久に廃棄する用意があると明らかにしたため、ボールは再び米国に渡った」と話した。そして、「米朝首脳会談で部分的な経済制裁の解除の方法が出てるなら、続けて正恩氏のソウル答礼訪問がなされ、『南北間経済協力』など多くの話を交わすことができると期待する」と明らかにした。

金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長は17日に中国・北京を経由して、午後6時25分、ワシントンに向かうユナイテッドエアーUA808便に搭乗した。金氏は、ポンペオ米国務長官と高官協議を行い、米朝首脳会談の開催問題などを協議する。

文氏は同日、カイロのアメリカン大学(AUC)で、「危機から平和に向かう韓半島」という主題で講演を行った。日本の能化正樹駐エジプト大使が、北朝鮮に対する経済制裁の効果と北朝鮮の態度変化について問うと、文氏は「国連および米国の強い制裁の中でも北朝鮮経済は発展(booming)している。これは制裁が目標達成に失敗したことを意味する」とし、「現在なされている北朝鮮の非核化交渉は、経済制裁ではなく交渉を通じて勝ち取ったものだ」と強調した。


徐東一 dong@donga.com