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金正恩氏、7~10日まで4度目の訪中

Posted January. 09, 2019 08:27,   

Updated January. 09, 2019 08:27

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が8日、中国・北京を電撃訪問し、習近平国家主席に会った。昨年3月の初めての中国を訪れて以来、10ヵ月間で4度目の訪中だ。新年の辞で「新しい道」に言及した金委員長が、中朝協力を通じて出す新たな非核化メッセージが、2回目の米朝首脳会談の開催と非核化交渉を読む風向計になるとみえる。

金委員長は同日午前10時45分頃、専用列車に乗って北京駅に到着した後、迎賓館である釣魚台に向かった。夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏、金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長、李洙墉(リ・スヨン)国際部長、李容浩(リ・ヨンホ)外相、朴泰成(パク・テソン)科学教育相、努光鉄(ノ・グァンチョル)人民武力相が同行した。前日午後10時15分頃に専用列車が遼寧省丹東駅を通過したことから、前日午後4時頃に平壌(ピョンヤン)駅を出発したと推定される。約19時間、汽車に乗ったとみえる。

 

金委員長は釣魚台で休息を取った後、午後に人民大会堂で習氏と首脳会談を行った。習氏との会談は、昨年6月20日以来202日ぶり。6月12日に米朝首脳会談が行われた後、すぐに習氏を訪れた金委員長が、今回は米朝会談の前に北京を訪問した。

北朝鮮は非核化と制裁で、中国は貿易戦争などで米国と対立している。これらをめぐる協力の方法について話し合われたとみえる。今年国交正常化70年を迎える両国が接近すればするほど、非核化の進展速度が遅くなるのではないかと懸念されている。

会談を終え、人民大会堂では大規模な歓迎宴会が開かれた。8日は金委員長の誕生日なので、習氏が誕生日パーティを開いた格好になった。金委員長は9日、北京近隣の経済視察をすると発表されたが、中国地域の白頭山(ペクトゥサン)を訪れ、観光事業の視察をする可能性もある。

金委員長が新年初の首脳外交で、米朝会談と中朝会談を秤にかけて中国に方向を定めたことに対し、トランプ米政権は公式の反応を控え、北京発の非核化メッセージに神経を尖らせている。訪中直前の6日(現地時間)トランプ大統領が、「(金正恩氏との会談)場所を交渉している。近く発表することになるだろう」とムードを盛り上げたが、今は静かに中朝の対応を見守っている。金委員長のソウル答礼訪問を待ち望む大統領府も推移を把握しようと奔走している。金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は、金委員長の答礼訪問より訪中が先になったことについて、「二つのことは全く別の問題であり、何が先で何が後になされなければならないという関係ではない」と述べた。そして、「中国と北朝鮮の交流が韓半島の完全な非核化と恒久的な平和の定着に貢献することを期待する」と述べ、原則的な立場を明らかにした。


黃仁贊 hic@donga.com · 尹完準 zeitung@donga.com