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「金正恩氏の年内の韓国訪問」期待値を下げた大統領府 「米朝首脳会談後の可能性も」

「金正恩氏の年内の韓国訪問」期待値を下げた大統領府 「米朝首脳会談後の可能性も」

Posted November. 27, 2018 08:23,   

Updated November. 27, 2018 08:23

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の年内のソウル答礼訪問を推進してきた大統領府が軌道修正に乗り出した。米朝高官協議の日程も決まっていない状況で、正恩氏の答礼訪問が来年に持ち越される可能性があることを初めて明らかにした。趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官は米朝交渉と関連して、「まだ本格的な解決段階に入っていない状況であり、懸念している」と述べた。

金宜謙(キム・ウィギョム)大統領府報道官は26日、定例会見で、正恩氏の年内の答礼訪問について、「様々な可能性を開いて議論している」とし、「米朝首脳会談の前が良いのか後が良いのか、どちらが韓半島の平和と繁栄をもたらすのに有効なのか、様々な考えと判断が必要な時」と述べた。

大統領府が、正恩氏の年内の答礼訪問が難しいかもしれないと明らかにした最大の理由は、米朝非核化交渉がスピードを出せずにいるためだ。米朝は高官協議の開催には合意したが、いつ対座するのかも決められていない。米国が北朝鮮に11月末の高官協議を提案したが、北朝鮮は返答していない。

北朝鮮のこのような振る舞いは、非核化を求めて制裁緩和に線を引いている米国に対する不満の表出というのが大方の見方だ。トランプ米大統領が今月末から開かれる主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議に参加することを考慮すると、米朝高官協議は早くとも12月以降になる模様だ。

これと関連して、趙長官は同日、ある仏教関連の講演で、「(米朝が)互いに相手に先にしろ、自分たちはそれに合わせると言うので、なかなか進まない」と述べた。そして、「北朝鮮が核廃棄まで進まなければならず、米国も北朝鮮に体制の安全を保証する相応の措置を取らなければならなないが、まだそのような段階にまでは入っていない状況だ」と強調した。

 

北朝鮮核問題の予定表はないと公言したトランプ政権は、北朝鮮の思惑に引き込まれないという考えを明確にした。ポンペオ米国務長官は25日(現地時間)、メディアとのインタビューで、非核化交渉に対して「時間がかかることであり、私たちは忍耐の準備ができている」と話した。「忍耐」という表現を使ったのは、米国が望む「先に非核化、後に相応の措置」という対話条件に北朝鮮が応えるまでいくらでも待つということだ。特に、ポンペオ氏は韓米作業部会についても、「南北関係が進展する一方で朝鮮半島の平和と北朝鮮の非核化が置き去りにされることは望まない」と強調した。非核化の進展がなければ南北関係の改善は難しいとし、南北間の加速に再度懸念を示したのだ。

ただし大統領府は、来月に予定された南北鉄道連結着工式を通じてなんとか対話の基調を続ける考えだ。大統領府関係者は、「着工式は南北交流の本格化を伝える象徴的なイベントであり、正恩氏の答礼訪問を促進する役割も果せるだろう」と話した。

一方、北朝鮮が過去にもソウル答礼訪問を約束したが、実際には答礼訪問の考えがなかったという証言も出てきた。2016年夏に韓国に亡命した北朝鮮の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使によると、2001年5月に訪朝したスウェーデンのペーション首相は、金正日(キム・ジョンイル)総書記に会った際、ソウル訪問を勧告した。これに対して、金総書記は会談後、「ペーション氏は金大中(キム・デジュン)大統領の要請を受けてきたようだ。金大中氏は、本当に私がソウルに行くと思っているのか。実に愚かだ」と話したと、太氏は伝えた。


韓相準 alwaysj@donga.com · 黃仁贊 hic@donga.com