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文大統領、9月からみかんの輸送を催促

Posted November. 24, 2018 08:18,   

Updated November. 24, 2018 08:18

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「済州(チェジュ)みかんを北朝鮮にもう少し早く贈ることはできないのか」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9月の平壌(ピョンヤン)南北首脳会談の直後、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長から自然産の松茸2トンが贈られると、済州みかんを贈ることを決め、このように話したという。しかし、みかんが北朝鮮に贈られたのは今月11、12日。プレゼントをもらって約50日経った。

文大統領は、参謀陣からみかんの準備状況の報告を受け、2、3回、早く贈るよう催促したが、みかん収穫量を考慮した大統領府総務秘書官室の反対のため、遅れたという。与党関係者は、「9、10月にみかん200トンを一括購入すると、市場価格に影響を及ぼす恐れがあるという意見があり、みかん生産量が最大になる11月中旬に遅らせた」と説明した。経済官僚出身の李正道(イ・ジョンド)大統領総務秘書官は予算執行に厳格で、大統領府では「嘆きの壁」で通っている。

特に大統領府は、北朝鮮に対する制裁違反論議を憂慮し、「みかんプロジェクト」に南北協力基金ではなく大統領府業務推進費を充てたという。大統領府の年間の業務推進費は56億7千万ウォンほどだが、各組織の業務推進費を10%減らし、5億6700万ウォンを調達してみかんの購入・運送に充てたという。

当初、大統領府と統一部はみかん購入に南北協力基金を使う考えだった。しかし、南北協力事業にだけ使うことになっている協力基金を北朝鮮への贈り物のために支出する場合、転用論議と共に南北貿易を禁止した「5・24制裁」違反の可能性があるという指摘があり、ブレーキがかかった。実際、南北協力済州道民運動本部のみかん贈答運動は、5・24措置で中断したことがある。任鍾晳(イム・ジョンソク)大統領秘書室長は13日、国会運営委員会全体会議で「みかん購入費用」の質問が出ると、「総務秘書官が年末の予期できない事態に備えていた業務推進費があるそうだ」と答えた。


ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com