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鉱物や穀物のグローバル企業が極秘訪朝

Posted October. 17, 2018 09:31,   

Updated October. 17, 2018 09:31

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トランプ米政権が北朝鮮に対する制裁維持の必要性を強調する中、鉱物および農産物分野のグローバル企業が最近、極秘裏に北朝鮮を訪問したことが分かった。トランプ政権が「二次的制裁」まで警告し、制裁の手綱をつかみながらも、北朝鮮の非核化措置を引き出すための「アメ」を同時に提示し、北朝鮮の反応が注目される。

 

16日、複数の北朝鮮事情に詳しい消息筋によると、先月末、ドイツに本社を置く多国籍企業で、鉱物資源とエネルギー事業を展開するA社や米国の穀物会社B社などグローバル企業の関係者が北朝鮮を訪れ、北朝鮮側の人々と会った。ポンペオ米国務長官の4度目の訪朝が決定し、米朝対話が再開するなど、再び動き出した時期だった。消息筋は、「北朝鮮側の人々が訪問した海外企業関係者たちを『経済視察団』と呼んで大いに神経を使った」とし、「北朝鮮内部では、今後制裁が緩和され外国投資が入ってくるという期待が高まっている」と伝えた。

A社は、北朝鮮のマグネサイトなど鉱物資源に関心を示しているという。北朝鮮地域は、レアメタルやレアアースを含め潜在価値が4千兆ウォンにのぼる鉱物資源が埋蔵された鉱物資源の宝庫だ。与党「共に民主党」の朴釘(パク・ジョン)議員が、韓国鉱物資源公社から提出を受けた資料によると、北朝鮮に埋蔵されたマグネサイトは60億 トン、黒鉛200万トン、鉄鉱50億トン、タングステン25万トンにのぼると推定される。

B社は、穀物および種子、肉類たんぱく質を生産・流通する世界的な企業で、韓国にも支社を置いている。後れた北朝鮮の農業分野の環境調査や投資の可能性を打診したという。

これら企業関係者の訪朝は一次的には民間レベルでなされることだが、米国の主要企業が含まれているという点で、トランプ政権の暗黙の承認があったという解釈が支配的だ。米政権が制裁の必要性を強調しながらも、北朝鮮の非核化措置を説得する相応の措置の一つとして投資の可能性を検討しているということだ。これに先立ちトランプ氏は9日、記者団に対して、「北朝鮮が外国人投資を望んでいることは確かだ。それがすぐに米朝対話がうまくいく理由の一つだ」と述べた。


イ・ジョンウン記者 シン・ナリ記者 lightee@donga.com · journari@donga.com