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「北朝鮮産石炭、ロシア産に偽装」 疑惑の船舶が浦項にまた来航

「北朝鮮産石炭、ロシア産に偽装」 疑惑の船舶が浦項にまた来航

Posted August. 08, 2018 09:37,   

Updated August. 08, 2018 09:37

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昨年10月27日に北朝鮮産の石炭を国内に搬入したことが疑われている「チンルン(Jin Long)号」が4日、ロシアのナホトカ港で船積みした石炭を載せて再び浦項(ポハン)に入港し、7日にナホトカ港に戻ったことが確認された。チンルン号は昨年10月以降、今回までに計20回にわたって浦項、仁川(インチョン)、鎮海(チンヘ)、長項(チャンハン)など国内の港を何の制裁もなく自由に出入りした。今回もロシアを通じて北朝鮮の石炭を持ち込み、国連安全保障理事会の北朝鮮に対する制裁決議を違反したのではないかという疑惑が提起されている。これに対して外交部は、「関連書類を通じて1次確認した。今のところ(北朝鮮産という)疑いは発見されていない」と明らかにした。

チンルン号の入出港の情報を管理した船舶代理店のS社関係者は7日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「チンルン号がロシアで石炭5100トンを積んで4日午前7時30分、浦項に入港して積み荷を降ろした」と明らかにした。チンルン号は、北朝鮮産石炭の密搬入疑惑を受けているスカイエンジェル号、リッチグローリー号に続き、疑惑船舶となった。同関係者は、「チンルン号が積んだ石炭はロシア産と表記されている。通関の時、原産地証明書を提出することになっているが、税関をすべて通過した」と付け加えた。

チンルン号は当初、出港予定日を8日午後11時に申告した。しかし、7日午前、米政権が運営する「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)を通じて、チンルン号の浦項入港および石炭の船積みのことが伝えられると、明確な理由なく同日午後、時間を変えてロシアに出港した。

チンルン号は昨年10月27日、北朝鮮産と疑われる石炭を東海(トンへ)港に初めて搬入して以降、これまでも北朝鮮産石炭を搬入してきたのかどうかについては公式に確認されていない。しかし、北朝鮮が石炭をロシア産に偽装して輸出したという証言が出てくるなど、情況証拠は増えている。これと関連して、自由アジア放送(RFA)は、平安北道(ピョンアンプクト)の消息筋を引用して、「朝鮮の貿易会社がナホトカ港とウラジオストク港に石炭を送り、ロシア産に書類を偽装し、他国に輸出してきた」と報じた。ロシアの会社は書類偽造の見返りに1トン当たり2ドルを要求し、輸出後に手数料を北朝鮮の貿易会社が支払ったと付け加えた。


チェ・ゴヤ記者 イ・ジョンウン記者 best@donga.com · lightee@donga.com