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北朝鮮が韓国記者団に態度軟化、李容浩外相のARF演説文のハングル版を配布

北朝鮮が韓国記者団に態度軟化、李容浩外相のARF演説文のハングル版を配布

Posted August. 06, 2018 09:12,   

Updated August. 06, 2018 09:12

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「やはり朝鮮語が楽でしょう」

4日午後、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)の会議で、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相の演説が終わるやいなや、北朝鮮代表団随行員のカン・ミョンチョル氏が7枚のハングル演説文を配布し、韓国の記者たちにこのように話した。参加国27ヵ国中15番目だった李氏の演説後、メディアセンターを訪れたカン氏は、日本など他の外信記者が近づくと、「韓国の記者を呼んでほしい」と頼んだ後、韓国の記者たちにこのように話した。

カン氏は、「誰彼なしに渡せないのだが」と言って取材記者の秘標を見て、韓国国籍であることを確認した後、「我が同志(李外相)が発表した声明や立場をちゃんと報道してほしい」と話した。これまでどのような質問にも口を開かなかった北朝鮮代表団関係者が、自分たちが必要な時に韓国記者を呼んで集めたことも注目された。ハングルの演説文が底をつくと、分厚い紙束の中から準備してきた英文の演説文を外信記者に配るなど、争奪戦が起こった。

北朝鮮が唯一参加する域内多国間の安全保障協議体であるARFは、このように毎年北朝鮮代表団の動きを追う国内外の取材陣で騒々しくなる。特に、ARF全体会議で李氏が北朝鮮の立場を発表する日には、先に宿泊先のホテルで短い論評を出す慣行のため、ホテル前に朝から記者たちが集まった。

同日午後、今年の北朝鮮側代表団の報道官を務めるチョン・ソンイル外務省研究員が、カン氏の演説文配布に前に、ホテルのロビーで同じ演説文を持って記者たちを迎えた。カン氏は、北朝鮮の2国間会談の日程を明らかにした後、南北会談、米朝会談が実現しなかった背景を問われ、「私が今日申し上げられるのはこれが全てです」と言って背を向けた。カン氏は5日にも同じ質問を受け、「会議が終わったので、何を尋ねられても言葉はない」と述べた。


申나리 journari@donga.com