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文大統領、「今年の終戦宣言を目指して米朝と協議する」

文大統領、「今年の終戦宣言を目指して米朝と協議する」

Posted July. 12, 2018 09:00,   

Updated July. 12, 2018 09:00

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インド訪問を終えてシンガポールを国賓訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、「休戦協定締結65年になる今年に終戦を宣言することが韓国政府の目標」と明らかにした。終戦宣言の時期をめぐって米朝の意見が相違する中、年内の終戦宣言締結の意思を再確認したのだ。

文氏は、11日付で報道されたシンガポール最大紙「ストレイツ・タイムズ」とのインタビューで、「時期と形式などについては米朝と緊密に協議していく。現在、南北および米朝間の協議が続いている」としてこのように明らかにした。今回のインタビューは、6日のポンペオ米国務長官の訪朝直前の4日に大統領府で行われた。米国が非核化措置の後に終戦宣言が可能という立場なので、政府が米朝を仲裁する考えのようだ。大統領府関係者は、「米朝高官会談で双方の要求事項がより明確になった」とし、「終戦宣言など意見が相違する点をめぐって、本格的に接点を見出す議論がなされるだろう」と話した。

文氏は、終戦宣言と平和体制構築後の在韓米軍の撤収を懸念する声については、「韓米同盟の問題であって、米朝間の非核化交渉で議論される議題ではない」と繰り返し強調した。シンガポール米朝首脳会談後、韓米合同軍事演習、乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)演習が中止されたが、在韓米軍の縮小または撤収問題は議論しない考えを明確にしたのだ。

ポンペオ氏が訪朝したにもかかわらず、米朝非核化交渉が特段の成果がないことへの憂慮が広がる中、文氏は北朝鮮の行動に対して肯定的に評価した。文氏は、「北朝鮮は南北、米朝首脳会談を通じて完全な非核化の立場を表明し、核実験場を廃棄するなど実践的な措置を取っている」と強調した。そして、秋の平壌(ピョンヤン)訪問については、「(訪朝を)準備するよりも、まず二度の南北首脳会談の合意事項を履行することに重点を置いている」と話した。

文氏は同日、インド・ニューデリーを出発し、次の訪問国であるシンガポールに到着した。文氏は3日間、シンガポールのリー・シェンロン首相と首脳会談を行い、米朝非核化交渉に弾みがつくよう協力を求める予定だ。韓国大統領のシンガポール国賓訪問は、2003年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領以来15年ぶり。


韓相準 alwaysj@donga.com