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大統領府、「交渉に紆余曲折はあり得る」

大統領府、「交渉に紆余曲折はあり得る」

Posted July. 09, 2018 08:52,   

Updated July. 09, 2018 08:52

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大統領府は8日、米朝高官会談の結果について、「韓半島の非核化に進む旅程の第一歩を踏みだした」と評価した。非核化に特に進展なく互いを非難して終わった今回の会談に対する懸念にもかかわらず、米朝首脳間の信頼で米朝交渉が再び本来の軌道に復帰するという期待を示したのだ。

金宜謙(キム・ウィギョム)大統領府報道官は同日、書面の会見で、「『一さじで腹がふくれるか(何事もたった一度だけで満足な結果を得ることはできない)』という言葉がある」とし、「今後の非核化交渉と履行過程で紆余曲折が予測されるが、米朝双方が真剣で誠実な構えなので、問題はうまく解決されると期待する」と明らかにした。北朝鮮は高官会談が終わるやいなや外務省報道官談話を通じて、「一方的で強盗のような非核化要求ばかりを持ち出した」と非難しており、非核化に対する米朝間の大きな溝が露呈したことへの反応とみえる。

また、「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領はこれまで互いに深い信頼を見せてきた」とし、「基礎がしっかりしていれば、建物は高く建てられるもの」とも述べた。

しかし大統領府内部では、非核化の解決法をめぐって再び衝突した米朝が、交渉の枠組みを維持する姿勢を見せたことに安心しながらも、対話の動力が毀損する可能性について懸念するムードも感知されている。大統領府関係者は、「歴史的な首脳会談を開催するなど『アウトバーン』を走ってきた米朝関係が、一般道路に下りてきて定速走行している」とし、「速度を上げようとする米国と同時補償を要求する北朝鮮との間で神経戦が激しくなる可能性がある」との見方を示した。

南北米終戦宣言に対する米朝間の意見の相違が表面化したことに対しても懸念の声が出ている。終戦宣言を機にスピードを出そうとしていた南北経済協力も遅れる可能性が高くなったためだ。

一方、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日間のインド、シンガポール国賓訪問のために同日午後、出国した。文大統領は今回の歴訪で、10日にインドのモディ首相、12日にシンガポールのリー・シェンロン首相と首脳会談を行い、韓半島平和定着構想と新南方政策に向けた協力について議論する。また、9日には三星(サムソン)電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長と共に三星電子のインド・ノイダの工場竣工式に出席する予定だ。


ムン・ビョンギ記者 ニューデリー=ハン・サンジュン記者 weappon@donga.com · alwaysj@donga.com