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トランプ氏と金政恩氏がシンガポール入り、「米朝核談判」の幕が上がった

トランプ氏と金政恩氏がシンガポール入り、「米朝核談判」の幕が上がった

Posted June. 11, 2018 08:04,   

Updated June. 11, 2018 08:04

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トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が12日に予定された米朝首脳会談2日前の10日、シンガポールに到着し、韓半島非核化の運命をかけた世紀の「核談判」の幕が上がった。中国を除いて事実上の初の国際外交に出た正恩氏は、トランプ氏との会談に先立ち、到着するやいなやシンガポールのリー・シェンロン首相と会談を行い、「正常国家」を目指して国際的孤立から脱する外交の第一歩を踏み出した。

正恩氏は同日午後3時30分頃、中国の習近平国家主席の専用機「エアーチャイナ」でシンガポールのチャンギ空港に到着した。北朝鮮は、正恩氏のシンガポール行きのために時間差を置いて正恩氏の専用機「チャンメ1号(IL62)」など3機の飛行機を次々に飛行させ「007作戦」を彷彿とさせるほどの煙幕作戦を展開した。

正恩氏は到着直後、宿泊先の「セントレジス」ホテルに移動した後、リー首相と会談を行った。2011年の執権後、韓国、中国以外の国家を初めて訪問した正恩氏が、トランプ氏との非核化会談に先立ちシンガポール首相と会談したのだ。シンガポールは、国際社会の対北制裁に参加して昨年11月、北朝鮮との貿易を全面中止している。

トランプ氏は同日午後、パヤ・レバー空軍基地を通じてシンガポールに到着した。トランプ氏はカナダで開かれた主要7ヵ国(G7)首脳会議に出席した後、シンガポールに向かい、米朝首脳会談は北朝鮮に与えられた「一度だけの機会(one-time shot)」と表現した。トランプ氏は、「正恩氏は国民のために何か大きなことをしようとし、その機会を持った」とし、「その機会は二度は来ないだろう」と強調した。さらに、正恩氏が真剣に非核化に出るのかどうかについては、「会えば1分以内に分かる。真剣でないと感じれば対話は続けない。時間を無駄にしない」と述べた。

またトランプ氏は、「必ず非核化しなければならない。何か始めなければならない」とし、「北朝鮮が短い時間内にものすごい所になれると考える」と述べた。正恩氏が速やかに「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)を明確に約束しなければならないという点は強調しながらも、段階的な非核化解決法を取れることを示唆したのだ。


ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com