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大統領府、「シンガポール行きの準備、することもできず、しないわけにもいかず」

大統領府、「シンガポール行きの準備、することもできず、しないわけにもいかず」

Posted June. 01, 2018 08:57,   

Updated June. 01, 2018 08:57

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「本格的にシンガポール行きの準備をすることもできず、だからといって何の準備もしないわけにはいかず…。悩ましい」

大統領府関係者は31日、内部のムードをこのように伝えた。今月12日にシンガポールで米朝首脳会談が開かれる可能性が高まっているが、大統領府が望む南北米首脳会談が開かれるのか、まだ推し量ることもできないためだ。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、シンガポールで米朝が非核化と体制保証について合意した後、続けて南北米3者会談を行って終戦宣言にまで至ることを望んでいる。非核化すればいかなる補償を受けるのかに対する北朝鮮の疑問をなくし、早期に非核化プロセスを進めることができるという考えだ。しかし、米朝首脳会談の議題などが完全に妥結していないため、大統領府はどうすることもできない状況だ。大統領府は、すでに秘書室、国家安保室所属の職員をシンガポールに送り、現地調査などは終えている。大統領府は、「職員がシンガポールに行ったのは、7月に予定された文大統領のインド・シンガポール訪問のため」と説明したが、文大統領が突然シンガポールに向かう場合の必要な措置の把握も終えたという。

米国の官民と学界一部のムードは全く異なる。米紙ウォールス・トリート・ジャーナルは先月28日(現地時間)、「Moon over Singapore」という社説で、「(米朝)首脳会談は米国の国益という結果を勝ち取る過程であって、韓国大統領からの下請け結果と過程になってはならない」と主張した。

そのため大統領府の一部では、米朝首脳会談が実現しても南北米首脳会談の開催まで多少時間がかかる可能性があるという観測も流れている。また別の外交筋は、「米朝合意の後、北朝鮮が非核化に対する一定の措置を見せれば、その後に南北米3者会談を通じて終戦宣言をする方法も有力だ」と話した。ひとまずニューヨークで行われているポンペオ米国務長官と金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮統一戦線部長の会合が終われば、文大統領がシンガポールに向かうかどうかがはっきりするとみえる。


韓相準 alwaysj@donga.com · 申나리 journari@donga.com