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北朝鮮、「脱北女性従業員を送還せよ」

Posted May. 21, 2018 08:50,   

Updated May. 21, 2018 08:50

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北朝鮮が、米朝首脳会談を再考することができると明らかにした後、韓米に対して日々激しい発言を並べ立てている。南北高官級会談を一方的に中止したのに続き、今年に入って初めて脱北女性従業員の送還を要求した。韓米首脳は20日、電話会談を行い、北朝鮮がこのように出る理由を分析し、対応を議論した。

北朝鮮は19日、北朝鮮赤十字社報道官の報道機関との質疑応答を通じて、「我が国の女性公民(脱北女性従業員)を直ちに家族のもとに返すことで北南関係の改善の意思を見せなければならない」と主張した。1月9日の南北高官級会談で北朝鮮側が女性従業員の送還を要求したと伝えられたが、北朝鮮メディアを通じて送還を公式に要求したのは今年に入って初めて。

対南宣伝メディア「わが民族同士」は19日、2016年夏に韓国に亡命した北朝鮮の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使を狙って、「南朝鮮当局は事態がさらに険しくなる前に脱北者たちの妄動に格別の対策を取らなければならない」と再び求めた。

北朝鮮は23~25日に開催すると明らかにした豊渓里(プンゲリ)核実験場の廃棄イベントに韓国記者団を招請すると言ったが、20日午後現在まで訪朝を許可するのか答えていない。ただ、豊渓里の現場に観測用展望台が設置され、元山(ウォンサン)~吉州の列車の線路が整備されていることから、廃棄の準備は進んでいるとみえる。このため外交関係者の間では、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が米朝会談の局面を壊さない程度に対米交渉力を高め、非核化議論に不満を持ち得る軍部など北朝鮮内の強硬派を抑える「状況管理」に力を入れているという観測が流れている。

これと関連して文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ米大統領は20日午前11時半から20分間、電話会談を行い、最近の北朝鮮の態度変化について意見を交換したと、大統領府は明らかにした。大統領府関係者は、「北朝鮮の様々な反応に対する質問と返事があった。主にトランプ大統領が質問し、文大統領が答えた」とし、「(電話会談が行われたのはワシントン現地時間で)土曜日夜だ。米朝(会談を)成功させるためのトランプ大統領の意思がうかがえる」と話した。


黃仁贊 hic@donga.com · 韓相準 alwaysj@donga.com