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設置後一度も鳴らなかった南北ホットライン

設置後一度も鳴らなかった南北ホットライン

Posted May. 15, 2018 08:46,   

Updated May. 15, 2018 08:46

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との電話会談のために設置された「ホットライン」が、開設されて約20日以上経っても鳴っていない。当初、「米朝首脳会談の日程が確定すれば、電話会談が行われるだろう」と言っていた大統領府も、電話会談の時期については慎重な態度だ。

大統領府は14日、南北首脳間のホットライン会談の時期について、「いつ電話会談がなされるか分からない」と明らかにした。鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長ら対北朝鮮特使団が3月の訪朝時に北朝鮮と合意した南北首脳ホットラインは、先月20日に設置および試験電話会談が完了した。当時、大統領府は、「まるで隣で電話するような感じ」とまで言った。しかし、米朝首脳会談が6月12日にシンガポールで開催されると決定した後も、南北首脳はまだ電話会談を行っていない。

電話会談がなされないことについて大統領府関係者は、「ホットラインは電話会談のための電話会談ではなく両首脳間でどのような対話をするのかコンテンツが重要だ」と強調した。両首脳が直接出て談判しなければならないほどの懸案がないということだ。

さらに米朝首脳会談を控えてホワイトハウスと平壌(ピョンヤン)が直接調整していることも一つの背景だ。ある外交筋は、「北朝鮮は韓国と懸案を議論するよりも、シンガポール談判に持って行くカードと勝ち取る補償に集中している」とし、「大統領府も形式的な電話会談はしないという姿勢なので、ホットラインの稼動が遅れるものとみられる」と指摘した。

このため、南北首脳間の電話会談は22日に米ワシントンで開かれる韓米首脳会談後まで延びる可能性がある。別の大統領府関係者は、「南北間の意見の相違があって電話会談が遅れているのではない。文大統領がトランプ米大統領に直接会えば、金正恩氏に直接伝える内容があるのではないか」と話した。


韓相準 alwaysj@donga.com