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北朝鮮の非核化めぐり米国で「南アフリカ式モデル」が議論に

北朝鮮の非核化めぐり米国で「南アフリカ式モデル」が議論に

Posted May. 08, 2018 08:41,   

Updated May. 08, 2018 08:41

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米朝首脳会談を控え、北朝鮮の非核化ロードマップをめぐる解決策が複雑になっている。ホワイトハウス周辺では依然として「先に核廃棄、後に補償」を核心とする「リビア式モデル」が取り上げられている。しかし、北朝鮮の自発的核放棄を意味する「南アフリカ共和国式」モデルが代案に検討され得るという観測も流れている。

文正仁(ムン・ジョンイン)大統領外交安保特別補佐官とともに米ワシントンを訪問して帰国した与党「共に民主党」の朴範界(パク・ポムゲ)議員は7日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「ワシントン政界の一部で『自発的申告と検証』を核心とする南アフリカ共和国式の解決策も議論されていた。文補佐官も南アフリカ共和国式モデルに対して『考慮する価値ある方式」と言及した」と伝えた。さらに「リビア式モデルはカダフィの死で不幸に終わった事例」とし、「(米朝)交渉で議論するのは重荷になるだろう」と見通した。

 

ホワイトハウス、特にボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)がリビア式モデルに言及してきたのは、既存の米朝対話が特に成果を出せなかったため、これ以上平壌(ピョンヤン)の言いなりにならないということを強調した面もある。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は3月、中朝首脳会談で段階的非核化に言及した。このような状況で、仲裁案の一つとして南アフリカ共和国式解決策が議論されているのだ。

専門家たちは、米朝が南アフリカ共和国式解決策に接近するなら、北朝鮮が自ら核放棄を宣言し、その後に米国が体制の保障など反対給付を自然に提供する方向に流れることも可能と見ている。

ただこの方式が適用されるには、米朝が事前に相当な信頼関係を構築しなければならず、精巧な非核化ロードマップを共有しなければならない。そのため、米朝首脳会談が遅くとも来月には開催される予定なので、南アフリカ共和国式の非核化が会談テーブルに載せられる可能性はそれほど高くないというのが大方の意見だ。


張寬錫 jks@donga.com · 申晋宇 niceshin@donga.com