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習近平主席、トランプ氏に「4者による平和協定」を提案

習近平主席、トランプ氏に「4者による平和協定」を提案

Posted April. 02, 2018 09:26,   

Updated April. 02, 2018 09:26

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中国の習近平国家主席が、トランプ米大統領に韓半島の非核化と関連して、南北と米中4ヵ国の平和協定の締結を提案した。中国が南北米3国首脳会談に取って代わる4者協議のカードを取り出したことで、米中2ヵ国の韓半島非核化議論が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の北朝鮮核問題をめぐる構想に重大な変数になる見通しだ。

習氏は先月9日のトランプ氏との電話会談で、南北と米中の4ヵ国が参加する平和協定の締結を含め、「新たな(韓半島)安全保障の枠組み」を提案したと、日本の共同通信が1日付で報じた。電話会談は、トランプ氏が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウ)朝鮮労働党委員長の米朝首脳会談の提案を受け入れた翌日に行われたという。トランプ氏は、習氏の提案に応じず、中国に北朝鮮に対する圧力を維持するよう要請したという。

習氏は金正恩氏との首脳会談でもこの構想を伝えたと見える。習氏は当時、会談で「中国は韓半島問題で引き続き建設的な役割を果たすことを望み、北朝鮮を含め各国と共に韓半島の緊張緩和を追求することを望む」と明らかにしていた。

特に先月29日に訪韓した中国の楊潔チ政治局員も、文大統領、鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長と会って、これを含め韓半島の非核化と平和定着に向けた全般的な中国の役割についての習氏の構想を説明したという。

大統領府は中国の介入に肯定的だが、習氏が提案したという4者協議による南北米中の平和協定締結構想には慎重な反応を示した。大統領府関係者は、「中国が終戦宣言と韓半島の平和協定締結の当事国の権利があるか、もう少し検討が必要だ」と述べた。何より南北と米朝首脳会談の開催後に推進できる事案ということだ。また別の大統領府関係者は、「楊氏が4者平和協定について具体的な言及はしなかったと理解する」と話した。しかし、金正恩氏がトランプ氏との会談の前に習氏に会って「中国との戦略的意思疎通の強化」に合意したため、非核化プロセスで習氏が本格的に声を出してくるというのが大方の見方だ。南北・米朝首脳会談の後、文氏が構想する南北米3国会談に代わって南北米中の4者協議を通じて議論を続けることも可能という主張も出ている。

こうした中、トランプ氏は先月29日(現地時間)、韓米自由貿易協定(FTA)改正の承認延期に言及したのに続き、「韓国には軍事境界線があり、米軍が障壁を守っているが、私たちはその見返りを十分に受けていない」と強調した。非核化の解決策で意見の相違を見せる文在寅政権を圧迫し、対北交渉で主導権の握るという思惑があると見える。


ムン・ビョンギ記者 東京=ソ・ヨンア特派員 weappon@donga.com · sya@donga.com