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大統領府、特使団との連絡はどのように?

大統領府、特使団との連絡はどのように?

Posted March. 06, 2018 07:42,   

Updated March. 06, 2018 07:42

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5日、平壌(ピョンヤン)の百花園招待所に到着した鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長ら対北朝鮮特使団が最初にしたことは、大統領府から持ってきた秘話ファックスと衛星電話を設置することだった。特使団は秘話ファックスを通じて大統領府の状況本部に到着の報告をした。北朝鮮からの特使団の「第一信」だ。

大統領府によると、特使団と大統領府状況本部との「ホットライン」は、秘話ファックスと衛星電話の2つだ。この装備を扱える情報当局者も特使団に随行した。2つの装備のうち大統領府が優先的に使うのは秘話ファックスだ。大統領府関係者は、「衛星電話はどうしてもセキュリティが懸念されるため、暗号化した信号で転送され、私たちだけが解釈できる秘話ファックスを使う」と伝えた。衛星電話は盗聴の恐れがあるため、緊急の状況にだけ使うという説明だ。

先月訪韓した金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長と金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長も宿泊先のソウル広津区(クァンジンク)のウォーカーヒルホテルに北朝鮮から持ってきた秘話ファックスと衛星電話を設置し、平壌と交信したという。情報機関に勤務経験のあるある要人は、「相手が用意した宿泊先に盗聴設備があるか確認することは南北いずれも共通」とし、「迅速な連絡よりも重要なことはセキュリティだ」と伝えた。

特使団は到着報告を皮切りに同日、大統領府状況本部に秘話ファックスを利用して数回報告した。大統領府は、「記者会見も秘話ファックスで届いた内容のうち対外的に公開できる情報に基づいてなされた」と明らかにした。

 

平壌での特使団の活動写真は衛星電話で伝送された。特使団には国内の取材陣だけでなく大統領府専属の写真団も含まれなかった。このため特使団は、北朝鮮側が提供した写真を、衛星網を利用して電子メールで大統領府に伝送し、大統領府はこれを報道機関に公開した。

有線電話を使用するかどうかについて政府関係者は、「通常、南北は訪問団の便宜のために宿泊先に有線の連絡チャンネルを用意するが、セキュリティ問題のため有線電話を使うことはほとんどなく、自ら用意した通信手段を使う」と伝えた。

 

しかし、1月31日から2日間の日程で江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)の馬息嶺(マシクリョン)スキー場で行われた南北スキー合同練習の取材には有線電話が使われた。訪朝取材団は、北朝鮮側が馬息嶺ホテルに用意した有線電話を通じてソウルの韓国側会談本部に電話をかけて取材内容を伝えた。ホテルにインターネット使用が可能なコンピュータがあったが、韓国側取材陣の使用は許可されなかったためだ。


韓相準 alwaysj@donga.com · 黃仁贊 hic@donga.com