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グリーンCSIS副所長「平昌通じて米朝の魔術のような突破口?ナイーブな発想」

グリーンCSIS副所長「平昌通じて米朝の魔術のような突破口?ナイーブな発想」

Posted February. 05, 2018 09:01,   

Updated February. 05, 2018 09:01

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「ホワイトハウス内の政務ラインの国内派(nationalist)と国家安全保障会議(NSC)の国際派(internationalist)間の分裂は深刻な水準であり、対話がしばしば断絶するほどだ」

ブッシュ政権時代にホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)で大統領補佐官を務めたマイケル・グリーン戦略国際問題研究所(CSIS)副所長は3日、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、韓国政府のアグレマン(駐在国の任命同意)まで受けたビクター・チャCSIS韓国部長の駐韓米国大使の内定撤回についてこのように説明した。

グリーン氏は、「トランプ大統領のホワイトハウスは(作動原理が分かりにくい)ブラックボックスのようで、(内部の権力争いは)15世紀のマキャベリ版権謀術数の政界のようだ」と強調した。前例のないチャ氏の起用撤回の背景も「ホワイトハウス内の国内派と国際派の分裂、『ブラッディ・ノーズ』(bloody nose・制限的対北朝鮮先制攻撃)作戦に傾倒するトランプ氏とホワイトハウス主流のムード、トランプ氏に対する「忠誠心」強要の文化などと関連する」と説明した。グリーン氏は、「トランプ氏の腹心であり政務ライン国内派の核心であるスティーブン・ミラー上級政策顧問がチャ氏の「ブラッディ・ノーズ」作戦反対、韓米自由貿易協定(FTA)支持を不満に思い、『トランプ氏に対する忠誠心の不足』と受け止めて(韓国赴任を)反対した」と伝えた。

グリーン氏は、NSC勤務時代、チャ氏(当時NSCアジア担当局長)の上司で、今は同じ職場(CSIS)で働いており、今回の事態の内幕をよく知る人物。

グリーン氏は、「韓米両政府の一部では、チャ氏の起用撤回をブラッディ・ノーズと関係のない個人的問題と話す」という質問に、「(様々な問題と論議を分けるための)愚かで(ridiculous)卑怯(cowardly)な態度」と批判した。

そして、「韓国政府が平昌(ピョンチャン)五輪を機に南北と米朝対話のムードが形成されることを期待している」ことについては、「五輪を通じて魔術のような突破口(magical breakthrough)ができると思うならナイーブな発想だ」と指摘した。そして、「文在寅(ムン・ジェイン)政府は、「対話か戦争か」という二分法の思考では、ワシントンで対北朝鮮政策に対するテコ(leverage)の役割はできないだろう。五輪が終われば、米国は以前より強い対北封鎖戦略の議論を提案するだろう。(文政権が)これに対する準備ができていなければ、ワシントンでの韓国の影響力は弱まるほかない」と指摘した。


キム・ジョンアン・チャンネルA記者 jkim@donga.com