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大統領府関係者「グッドニュースだが、慎重でなければ」

大統領府関係者「グッドニュースだが、慎重でなければ」

Posted January. 04, 2018 09:10,   

Updated January. 04, 2018 09:41

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「グッドニュースではある。ただ、本格的な交渉はこれから始まるので慎重であるべきだ」

大統領府関係者は3日、北朝鮮の前向きな回答にこのように述べた。1年11ヵ月ぶりの南北対話チャンネルの稼動は肯定的だが、顕著な結果を出すまでの過程が容易ではないということだ。

大統領府は同日午前までは、期待と焦燥が入り混じっていた。「いかなる方法であれ、北朝鮮の反応がある」と見られていたが、万一政府が差し出した手に北朝鮮が背を向ける場合、北朝鮮核問題が最悪の状況を避けることができないためだ。トランプ米大統領が同日、「もっと大きくパワフルな核ボタンを持っている」と応酬したことも影響を及ぼした。午後1時20分頃、北朝鮮祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長が「板門店(パンムンジョム)連絡通路を開通する」と明らかにしたことで、大統領府は安堵することができた。

しかし、大統領府は「慎重モード」を継続する方針だ。大統領府は1日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の「新年の辞」に対して、朴洙賢(パク・スヒョン)報道官が「歓迎する」と論評を出した以外に、2日間、公式会見をしていない。李氏の発表に尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が短い書面の立場文を出したのがすべて。

交渉の第一線は統一部に任せて、大統領府は後ろに退く構えだ。大統領府関係者は、「手続き上、南北チャンネルは統一部だ。交渉戦略は統一部がまとめて、国家安全保障会議(NSC)が最終確認する形で進められるだろう」と述べた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は午後3時30分から始まった初の南北連絡を統一部から報告を受けた。

 

大統領府が前面に出て交渉を導いて失敗した場合の影響を考慮したと見られる。北朝鮮との交渉駆け引きまで念頭に置いたという分析もある。与党関係者は「交渉が難航した時に大統領府が出ていっても遅くない。2007年、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府で南北首脳会談の実務を務めた趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官に対する文氏の信頼もある」と伝えた。

大統領府は、国家安保室を中心に米国と緊密な連絡を取る予定だ。南北対話局面に対する文氏の具体的なメッセージの発表は、今月半ばに予定された新年記者会見で公開される可能性が高い。



韓相準 alwaysj@donga.com