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金正恩氏、自己批判の昨年と違って前を見て貫禄

金正恩氏、自己批判の昨年と違って前を見て貫禄

Posted January. 02, 2018 09:09,   

Updated January. 02, 2018 09:24

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執権後6回目の肉声で新年の辞を発表した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日、すっきりしたスーツ姿で演壇に立った。昨年初めて人民服ではなく紺色のスーツを着た正恩氏は、今年はグレーのネクタイにグレーのスーツ姿で、黒ぶちメガネを着用した。貫禄のある指導者の風格を出そうとしたようだ。

約30分間、多少ハスキーな低い声で演説したのも、老練な印象を与えた。「いつも気持ちだけで、能力が追いつかないもどかしさと自責の念に駆られながら1年を送った」と自己批判した前年とは違い、歩武堂々としていた。自信のある声で正面を見据え、核武力完成の宣言と南北関係改善の意欲を明らかにした。

 

執権7年目に入った正恩氏は、先代と距離を置こうとした。2015年から「将軍」や「首領」などの表現だけ残して言及されなかった祖父の故金日成(キム・イルソン)主席と父の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の名前は、この日も登場しなかった。金主席と金総書記のバッジも昨年と同様、着用されなかった。

新年の辞の朗読中、関連写真や映像を編集して見せたのは3年連続。今年は、正恩氏が大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験発射の成功を「世界に証明した」と強調する場面で、準中距離弾道ミサイル(MRBM)「北極星2」、中長距離弾道ミサイル(IRBM)「火星12型」、ICBM「火星14」、「火星15」発射の様子など昨年の主な軍事挑発映像を流した。



申나리 journari@donga.com