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大統領府、秘書室長のUAE訪問疑惑を説明

大統領府、秘書室長のUAE訪問疑惑を説明

Posted December. 27, 2017 09:26,   

Updated December. 27, 2017 09:39

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大統領府は、任鍾晳(イム・ジョンソク)大統領秘書室長のアラブ首長国連邦(UAE)特使訪問をめぐる疑惑が収まらないため、再び説明を行った。最大野党「自由韓国党」がUAE特使訪問疑惑を「原発ゲート」と規定して大々的な攻勢を展開したことを受け、大統領府が対応に出たのだ。

大統領府関係者は26日、記者会見を要望し、「原発建設が韓国側の不手際で遅れ、2兆ウォンの補償金を支払わなければならないとか、中小企業が代金を受け取れずにいるという疑惑は事実ではない。UAE(バラカ)原発建設はうまくいっている」と明らかにした。そして、「現在、英国とサウジアラビアでも原発受注戦が行われているが、このような疑惑が受注戦に影響を及ぼしかねない。これ以上推測による疑惑提起は自制することを願う」と強調した。

韓秉道(ハン・ビョンド)大統領政務首席秘書官も同時間、国会で説明を行った。韓氏は、野党「国民の党」、「正しい政党」の指導部と面談した後、記者団に対して、「政界からUAE関連の事情を説明するよう要請があればどうするか」という質問に、「国益の次元で真摯に対話を求めるならできないことはない」と答えた。疑惑拡散を阻止するために、非公開を前提に野党指導部に任氏のUAE訪問の件について説明できるということだ。しかし韓氏は同日、「電話で話はなされなかった」という理由で、自由韓国党の金聖泰(キム・ソンテ)院内代表とは会わなかった。

大統領府が再びUAE関連の説明をしたのは、政府がUAE原発建設の遅延で発生した被害を隠しているという疑惑が再び起こったためだ。韓国電力と韓国水力原子力は2009年にUAEの原発事業を受注し、バラカ1~4号機を建設している。

 

当初、昨年末に運転許可を受ける予定だったバラカ原発1号機の竣工が来年に遅れた。UAE原子力公社(ENEC)が、国際機構の評価と原子力の安全基準の充足、発電所職員の運転熟練度の強化が必要だと判断したことによる。この過程でENECと韓電は、さらに竣工が遅れれば遅滞補償金を1日60万ドル(6億4500万ウォン)支給するという内容を契約書に含めた。このため、任氏の特使訪問が、韓国側の不手際で竣工が遅れたことに不満を持ったUAE側をなだめるためのものではないか、という疑惑が提起されたのだ。

これに対して、初期からUAE原発建設に関与した趙煥益(チョ・ファンイク)前韓電社長は、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「現地で工事が遅れ、関連企業が撤収したということは事実無根」と強調した。また、「(フィンランドや英国、中国などで建設される原発と違って)UAEの原発は世界でも最も着実に建設、運営される原発だ」とも述べた。その一方で、朴槿恵(パク・クンへ)政府の時にUAEと関係が疎遠になったという大統領府関係者の説明に対しては、「工事のスケジュールが少し遅れはしたが常識的な範囲だった。韓電は何の支障もなく、UAE原発の工事をしてきた」と強調した。

自由韓国党は同日、大統領府の噴水台の前で記者会見を行い、任氏のUAE特使訪問に対する国政調査を求めた。金聖泰院内代表は、「国民的疑惑が増幅されているUAE原発ゲートの国政調査に文在寅(ムン・ジェイン)政権と与党『共に民主党』は直ちに応じなければならない」と主張した。さらに、「大統領府の立場に変化がなければ、野党第一党である自由韓国党は、国民的疑惑を解消するための格別の措置を講じる」とも述べた。格別の措置が同党議員のUAE現地調査かという質問には、「まだ明言していない」と確答を避けた。



ムン・ビョンギ記者 チョン・ウォンス記者 weappon@donga.com · needjung@donga.com