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検察捜査に与野党が戦々恐々

Posted November. 18, 2017 09:19,   

Updated November. 18, 2017 09:47

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最大野党「自由韓国党」のA議員は胸をなで下ろした。国家情報院が与野党の議員にも特殊活動費を上納したという疑惑が起こり、はっとすることが思い出されたからだ。2013年、国家情報院世論工作疑惑事件に対する国会国政調査特別委員会の活動を終えた直後だった。故郷の先輩であるある国家情報院職員が、「守ってくれてありがとう」と500万ウォンが入った封筒を渡したという。A議員は、「あの時、断って本当によかった。司法の狂風の中では火の粉がどこに降りかかるか分からない」と話した。

 

田炳憲(チョン・ビョンホン)前大統領政務首席秘書官と現役議員に対する捜査が続き、汝矣島(ヨウィド)政界が落ち着かない様子だ。「検察捜査に15人の野党議員が浮上している」という話が自由韓国党の内部で流れ、ソウル中央地検特捜部などには数ヵ月手つかずの「与党リスト」があるといううわさも流れた。

特に、自由韓国党は田氏の辞任で「脣亡歯寒(唇亡びて歯寒し)」の立場になったムードだ。検察が大統領府の要人を犠牲にした見返りに野党にさらに強く迫る可能性があると懸念するためだ。これに先立ち、洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表は、大統領府で開かれたトランプ米大統領との晩餐会の時、任鍾晳(イム・ジョンソク)大統領秘書室長に「大統領府で唯一の和合派の田氏をなぜ叩くのか。最後には私たち議員に(検察の矛先が)向かうのではないか」と言ったという。

与党も検察捜査を注視している。与党「共に民主党」のある議員(当選2回)は、「最近の検察を見ると、映画『ザ・キング』を見ているようだ」と話した。この映画では、検察が政権の興亡盛衰に応じて与野党の不正が書かれた捜査ファイルを選ぶシーンがある。田氏に対する捜査についても、「世論融和用」カードと解釈されている。辺昶勲(ピョン・チャンフン)検事の自殺後、「積弊清算捜査」に対する野党の反発が大きくなると、捜査を推進させる動力が必要だったということだ。

与野党議員に対する国家情報院の特別活動費ばらまき説をめぐっては、「国家情報院漏洩説」、「親朴漏洩説」など様々な陰謀説が流れている。ある与党議員は、「国会が国家情報院の予算に大々的に手つけたことで、意図的に国会に圧力をかけるために国家情報院が流した情報ではないか」と指摘した。



洪壽英 gaea@donga.com · 崔瑀烈 dnsp@donga.com