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文大統領「ASEANと協力、共同体レベルに拡大」

文大統領「ASEANと協力、共同体レベルに拡大」

Posted November. 14, 2017 09:07,   

Updated November. 14, 2017 10:01

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新南方政策を宣言した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、交通とエネルギー、水資源管理、情報通信分野の協力を拡大する「韓ASEAN(東南アジア諸国連合)未来共同体構想」を提示した。ASEANの国民を対象にしたビザ制度の改善も推進する方針だ。人(People)、平和(Peace)、共生繁栄(Prosperity)の「3P」構想を核心とする新南方政策は、ASEANとの貿易を中国並みに拡大するなど均衡外交戦略の一環だ。

 

文大統領は、韓ASEAN首脳会議と企業投資サミットでの演説で、「ASEANと韓国は互いに重要なパートナーだ。植民地支配の痛みから立ち上がり、民主化と経済成長を追求する同じ道を歩んでいる」と明らかにした。さらに文大統領は、ASEANとの協力関係を戦略パートナーを越えて共同体レベルに強化する内容の未来共同体構想を公開した。

 

特に文大統領は、ASEANとの4大重点協力分野で、高速鉄道建設など交通や発電所の建設、新再生エネルギーなどのエネルギー、上水道事業などの水資源管理、スマートシティなどスマート情報通信分野を提示した。このため、韓国のグローバル・インフラ・ファンドに2022年までに1億ドルの基金を造成すると明らかにした。また、韓ASEAN協力基金を現在の年間700万ドルから2019年までに年間1400万ドルに拡大し、韓ASEAN自由貿易協定(FTA)協力基金も大幅に増額し、2020年までにASEANとの貿易規模を現在の中国並みの2000億ドルに増やすよう支援する方針だ。

さらに、ASEAN諸国との人的交流を画期的に拡大するためのビザ制度の改善も検討する考えだ。中国とベトナム、インドネシア、フィリピンだけに適用された団体観光客の電子ビザ制度を拡大するなどノービザ入国の拡大が推進されると予想される。

また文大統領は、ASEAN創設50年の今年を「韓ASEAN文化交流の年」と指定し、多様な文化・人的交流を推進していくことを明らかにした。文大統領は、「ASEANとの関係を韓半島周辺4大国並みに高める。任期中にASEAN10ヵ国を訪問して友情を深める」と述べた。

さらに文大統領は、フィリピンのドゥテルテ大統領と首脳会談を行い、フィリピンの交通およびインフラ構築事業、軍の現代化事業に韓国企業の参加を支援するよう要請した。



マニラ=ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com