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「動くホワイトハウス」エアフォースワン、マリーンワン、キャデラックワンには最先端の防衛設備

「動くホワイトハウス」エアフォースワン、マリーンワン、キャデラックワンには最先端の防衛設備

Posted November. 11, 2017 09:10,   

Updated November. 11, 2017 10:11

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トランプ米大統領の韓国訪問を控え、厳重警護のために特別に移動手段が米国から持ち込まれた。米大統領専用機「エアフォースワン」、専用ヘリコプター「マリーンワン」、そして専用車「キャデラックワン」だ。

専用機には、ボーイング747ー200B旅客機を改造したVC25Aも2機使われる。エアフォースワンは、米大統領が搭乗する旅客機の名前。エアフォースワンは常に他の旅客機とともに飛行する。核兵器の爆発時に発生する電磁波の衝撃にも耐えられるよう設計されている。最大速度は時速約1013キロで、一度の給油で約1万3000キロ飛行できる。空中給油も可能で、1週間以上飛行が可能だ。戦争やテロなどで地上勤務が危険と判断されれば、大統領はエアフォースワンに乗って空の上で指揮する。「空のホワイトハウス」という別名がつけられる理由だ。85本の電話回線と19台のテレビが設置され、インターネットの使用も可能だ。

 

マリーンワンは、米大統領が搭乗するヘリコプターの名前。米海軍は大統領専用ヘリコプターとして、SH3シーキングとVH60Nホワイトホークを運用している。最高速度は時速240キロで3つのエンジンがついており、襲撃などで1つが作動しなくても飛行が可能だ。対空ミサイル防衛システムを備え、強力な防音装置が設置されており、普通の声で機内で話ができる。ホワイトハウス、ペンタゴンと交信が可能だ。

 

今回の日中韓歴訪で最も多くカメラに捉えられたキャデラックワンは、8トンの車体と武装能力を有することから「ザ・ビースト(The Beast・野獣)」と呼ばれる。12台生産され、普段はシークレットサービス本部の地下に保管されている。米大統領が海外歴訪する前に訪問国に車両が事前に運ばれる。韓国にも、トランプ大統領訪韓2日前の5日、京畿道平沢市(キョンギド・ピョンテクシ)の烏山(オサン)空軍基地にキャデラックワンが運ばれた。

車体はチタニウム、セラミックなどでできており、爆弾の攻撃を防ぐことができる。ドアの厚さは約20センチで、防弾ガラスも13センチの厚さだ。窓を閉めると車両の内部は完全に密閉され、生物化学兵器の攻撃から搭乗者を守ることができる。トランクには酸素供給装置や大統領の血液型と同じ予備の輸血用血液などが常に保管されている。車内には、副大統領と国防部に電話ができる衛星電話が設置されている。価格は約1500万ドル(約168億ウォン)と高価だ。トランプ大統領が利用している車両はオバマ前大統領が使ったものだ。新しいキャデラックワンは年明けに生産される予定だ。



ウィ・ウンジ記者 wizi@donga.com