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トランプ大統領が国会で演説、「暴君金正恩は我々を試すな」

トランプ大統領が国会で演説、「暴君金正恩は我々を試すな」

Posted November. 09, 2017 09:18,   

Updated November. 09, 2017 09:29

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トランプ米大統領が8日、国会での演説で、北朝鮮に対し、「我々を過小評価し、我々を試そうとしてはならない。私は力を通じた平和を望む」と述べた。ソウルの真ん中で北朝鮮の核挑発を容認しないと警告したのだ。米大統領の国会演説は、1993年のクリントン大統領の演説以来24年ぶり。

トランプ氏は演説で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に向けて、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発して米国に脅威を与えようとしている。これは致命的な誤算になる」とし、「我々は(北朝鮮が相手にした)以前の米政権とはかなり違う」と強調した。

演説中、金委員長を「独裁者」、「暴君」と呼んだトランプ氏は、「私が韓半島に来たのは、北朝鮮の独裁者に直接伝えるメッセージがあるからだ。(核)兵器は(北朝鮮)体制を深刻な危険にさらすものだ」と主張した。「韓半島周辺に世界最大の3隻の空母とF35戦闘機が配備されている。我々は、安全と(韓米共同の)繁栄、そして神聖な自由を(北朝鮮の脅威から)守る」とも述べた。さらに、金委員長に向かって「挑発を中止し、弾道ミサイルの開発を止めて、安全かつ検証可能で不可逆的な非核化に進まなければならない」と呼びかけた。挑発中止と核廃棄を対話の条件に掲げたのだ。

トランプ氏は、演説時間35分のうち24分を北朝鮮の人権問題や体制批判に割いた。トランプ氏は、北朝鮮を「人が行ってはいけない地獄」、「刑務所の国」と呼び、金正恩の偶像化、乳幼児の栄養失調、強制労働、宗教弾圧などを批判した。また、「中国とロシアを含むすべての国家は、国連安保理決議による北朝鮮への経済制裁を履行し、貿易および外交関係を断絶しなければならない」とし、国際社会の対北制裁の履行を訴えた。

トランプ氏は、「韓国は今後も長く信頼できる同盟国」であるとし、韓米同盟が堅固であることも強調した。韓米自由貿易協定(FTA)、在韓米軍駐留経費の負担など両国の懸案については特に言及しなかった。

トランプ氏は国会演説を終えた後、ソウル国立顕忠院(ヒョンチュンウォン)の参拝を最後に2日間の国賓訪問を終え、習近平国家主席との会談のために中国に向かった。演説前、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と非武装地帯(DMZ)をヘリコプターで視察しようとしたが、天候の悪化で取り止めになった。文大統領も8日間の東南アジア歴訪に向けて、8日に出国した。文大統領は10日からベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の期間中に習氏と会談する予定だ。



韓相準 alwaysj@donga.com