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鄭義溶-楊潔チの「ベルリン極秘会談」、関係修復の突破口を開く

鄭義溶-楊潔チの「ベルリン極秘会談」、関係修復の突破口を開く

Posted November. 01, 2017 09:19,   

Updated November. 01, 2017 09:36

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7月6日、ドイツ・ベルリン。文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の習近平国家主席が初の首脳会談を終えた後、鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長と中国の楊潔チ国務委員(外交担当)が極秘に会った。韓中両国の外交のコントロールタワーである両者は90分間の会談で、最大懸案である高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)問題をめぐって神経戦を繰り広げた。初の会談では成果はなかったものの、31日の韓中関係改善に向けた合意文を作成する出発点となった。

外交筋は、「当時、会談で鄭室長が『両国の信頼』を強調し、両者が7月以降、持続的な交流を通じて信頼回復の踏み台を作ったことが合意文につながった」と話した。両者は、ホットラインを通じて両国の見解の相違を段階的に縮め、共同発表文を出して次の段階に進むことで合意した。

両者が突破口を開いた「ツートップ」なら、仕上げは南官杓(ナム・グァンピョ)安保室第2次長の役割だった。南次長は交渉パートナーの孔鉉佑外務次官補と合意文の細部の調整を始めた。大統領府関係者は、「これまで南次長が電話を受けなかったり大統領府で姿が見えなかったりすれば、『中国に行っているんだな』と考えた。合意文の単語一つ、文章一つが敏感なため、直接会って交渉を行った」と話した。鄭室長と南次長は、邱国洪・駐韓中国大使とも頻繁に会ったという。

合意文の発表で韓中関係が正常軌道に入り、これまで存在感があまりないと言われた鄭室長と南次長の立場が堅固になった。

文大統領も先週、国家安保室から5度も報告を受けるほど、今回の合意文に神経を傾けた。合意文確定後は、「難しい問題を解いた」と満足したという。夫人の金正淑(キム・ジョンスク)氏が8月、韓中国交正常化25年を迎えてソウルで開かれた中国の美術家、斉白石の展示会を観覧し、両国の関係修復に向けた親書を伝えたことも影響を及ぼしたと言われている。

今回の交渉過程で、「鄭義溶ー南官杓ライン」が活躍し、実務省庁の外交部が萎縮したという指摘も出ている。大統領府関係者は、「両国首脳に即時に直に報告できるラインが必要だったため、大統領府が主導した。意図的に外交部を排除したわけではない」と明らかにした。



韓相準 alwaysj@donga.com