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北朝鮮メディア「積弊清算を肯定評価」、韓国国内の対立を助長

北朝鮮メディア「積弊清算を肯定評価」、韓国国内の対立を助長

Posted October. 03, 2017 08:57,   

Updated October. 03, 2017 09:14

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北朝鮮が、文在寅(ムン・ジェイン)政府の保守政権に対する積弊清算の動きを受けて、「非常に切迫した問題」と指摘し、韓国国内の対立助長に出た。特に、李明博(イ・ミョンバク)元大統領を「特級犯罪者」と非難し、司法処理を主張した。

北朝鮮の朝鮮中央通信(朝中通)は1日、「李明博逆徒は、歴史の審判を受けなければならない特級犯罪者」という記事で、「李明博傀儡逆徒が執権時代、2012年の国会議員選挙で世論操作を(国家)情報員に指示したことが新たに分かった」と報じた。最近、国会で公開された「サイバー司令部関連BH(大統領府)協力会議の結果」という文書について言及し、国家情報院の選挙介入疑惑を指摘したのだ。

同通信は、「南朝鮮で情報員の選挙介入の真相が相次いで明らかになり、その背後が李明博逆徒だったということは、保守政権時代の積弊清算が非常に切迫した問題であることを示唆している」と指摘した。北朝鮮のメディアが時々引用報道を通じて積弊清算関連の内容を報じたが、直接評価を下したのは異例だ。

さらに、「李明博逆徒は、歴史と民族の前に犯した罪過に対して峻厳な審判を受けなければならない」とし、今年に入って初めて李元大統領を実名で批判した。

北朝鮮は、これまで主に朴槿恵(パク・クンへ)前大統領の批判に集中してきた。同通信のホームページを検索した結果、今年の記事のタイトルに「朴槿恵」が入った報道は125件だったが、「李明博」は3件にとどまった。内容も「積弊清算の対象範囲が、朴槿恵の時だけでなく李明博の時にまで拡大すると見られる」「(朝中通7月30日付報道)という程度だった。最近、李明博政権と現政権の対立の様相が本格的に展開すると、「積弊清算支持、李明博処罰」を強調し、韓国国内の混乱の助長に出たものと見られる。



黃仁贊 hic@donga.com