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与野党が「公捜処」設置で初会議、立場の違いだけを確認

与野党が「公捜処」設置で初会議、立場の違いだけを確認

Posted September. 27, 2017 07:53,   

Updated September. 27, 2017 08:35

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文在寅(ムン・ジェイン)政府の大統領選挙公約である高位公職者不正捜査処(公捜処)の設置議論が26日、国会で本格的に始動したが、与野党間の見解が鋭く対立し、議論は進展できなかった。今回の定期国会で、与党は公捜処法案の通過を目標とするが、保守系最大野党「自由韓国党」が設置自体に反対しており、難航が予想される。

国会法制司法委員会は同日午前、法案審査第1小委員会を開き、公捜処設置法案3件など計20件の法案を上程して審議した。国会に係留中の公捜処法案は、与党「共に民主党」の朴範界(パク・ポムゲ)、梁承晁(ヤン・スンジョ)議員、革新系野党「正義党」の魯会燦(ノ・フェチャン)議員の発議案など3件だ。法務部は、法務・検察改革委員会を通じて「高位公職者犯罪捜査処」の設立勧告案を発表したが、まだ政府案を確定できていない。

「共に民主党」の朴範界議員は、小委員会で「検察改革の象徴として国民が最も支持するのが公捜処」とし、「公捜処の捜査対象や範囲などの権限はいくらでも柔軟に交渉できる」と強調した。

しかし、自由韓国党の金鎮台(キム・ジンテ)議員は、「大統領が思うままにできる機関をまた作る必要はない」とし、公捜処の設置そのものに反対した。同党の尹相直(ユン・サンジク)議員も、「公捜処は屋上屋を架すもの。さらなる絶対的な権力を作り出すことになる」と強調した。

中道系野党「国民の党」と保守系野党「正しい政党」は、公捜処設置には賛成するが、上程された法案は修正する必要があるという立場だ。「国民の党」の李勇周(イ・ヨンジュ)議員は、「司法改革の次元においても公捜処の設置に賛成する」としつつも、「自由韓国党議員が提起した懸念も根拠がないわけではないため、問題になる部分を修正しなければならない」と指摘した。そして、国会が公捜処長候補を推薦できるようにするなど中間装置があってこそ、公捜処の客観性と中立性を担保できると付け加えた。



張寬錫 jks@donga.com