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李洛淵首相、「対北朝鮮支援、核武装を助けるというのは過剰な見方」

李洛淵首相、「対北朝鮮支援、核武装を助けるというのは過剰な見方」

Posted September. 25, 2017 09:40,   

Updated September. 25, 2017 09:44

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李洛淵(イ・ナクヨン)首相は23日、朝日新聞とのインタビューで、文在寅(ムン・ジェイン)政権の北朝鮮に対する人道支援の決定について、「人道支援をすぐやるということでも、現金を送るということでもない」とし、「北の核武装を助けるというのは過剰な見方だ」と述べた。政府が国際機構を通じて北朝鮮に800万ドルを支援することを決めたが、国際社会の北朝鮮に対する制裁の動きと相反するという批判が出たことを受けて釈明したのだ。

李首相は、「ソウルは南北軍事境界線からわずか50キロだ。60数年前には戦争を経験した」とし、「韓国の置かれた特殊な状況を理解して欲しい」と説明した。最大限の圧力の中でも対話の手綱を放さないという政府の立場を強調したのだ。

「太平洋上で水爆実験を行う」という発言など、北朝鮮の強硬一辺倒の路線に対して、「正恩(ジョンウン)氏が置かれた状況や品性とも関係があると思う。正恩氏に提案したいが、外国指導者と会って世界の流れを目にして欲しい。難しければ、平壌にある外国の大使館、主要国であれば駐朝ドイツ大使らと面会して欲しい」と述べた。韓国内にある核武装論や米軍戦術核の再配置論については、「核武装は米国が同意しない。韓国にも利益にならない」と否定した。

李首相は「(天皇陛下が)退位される前に韓国へいらして、この間の両国がほどけなかったしがらみを解いてくだされば、両国関係の発展に大きな助けになる」とし、天皇陛下の訪韓を提案した。李首相は、新聞記者時代に東京特派員、国会議員時代には韓日議員連盟副会長を務め、日本語も堪能な代表的な知日政治家の一人だ。

天皇陛下は20日、皇后とともに歴代天皇としては初めて高句麗の子孫を祀る高麗神社を訪れ、韓国に和解のメッセージを投じたのではないという見方もある。退位は来年末か2019年3月が予想されている。

李首相は、「2018年は、金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相(共に当時)による『日韓パートナーシップ共同宣言』から20年になる年」とし、天皇陛下の訪韓推進に意欲を示した。これまで天皇は数回、訪韓の意思を明らかにしたが、実現しなかった。準備だけで6ヵ月から1年ほどかかる天皇の外国訪問の手続きと韓国内の一部の反日感情などで、成功の可能性は未知数というのが大方の見解だ。



柳根亨 noel@donga.com · 張源宰 peacechaos@donga.com