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文大統領がトランプ大統領と電話会談、「北朝鮮への圧力強化」で一致

文大統領がトランプ大統領と電話会談、「北朝鮮への圧力強化」で一致

Posted September. 18, 2017 07:23,   

Updated September. 18, 2017 08:27

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「北朝鮮政権が挑発を継続すればするほど外交・経済的圧力を受け『没落の道』に進むということを悟るよう圧力を強化しなければならない」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は17日、トランプ米大統領と就任後5度目の電話会談を行い、このような点で意見が一致した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権の崩壊を意味する「没落の道」を言及し、北朝鮮の挑発で激昂したトランプ政権と息を合わせたのだ。しかし、18日の国連総会に出席するために出国する文大統領は17日午後、「国連総会に向かう足が重い」と述べた。再び軍事的選択肢を強調したトランプ政権と暴走する北朝鮮の間でジレンマに陥った苦しい心境を吐露したのだ。

●再び軍事的選択肢を掲げたトランプ政権

 

韓米首脳の電話会談は、異例にもトランプ大統領側の要請で実現した。北朝鮮の6回目の核実験翌日の4日に続き、13日ぶりに再び電話会談が行われたのだ。いつもは文大統領の発言を聴くことに集中していたトランプ大統領は、前の4度の電話会談に比べて長く自分の意見を伝えたという。

文大統領は電話会談で、「先端兵器補強のトランプ大統領の関心と協力に謝意を表明する」と述べた。大統領府は、「具体的な内容を明らかにすることはできない」としたが、トランプ大統領と北朝鮮の核・ミサイルの対応に向けた米国の先端兵器の購入や技術移転について話し合われたことがうかがえる。軍内外では、北朝鮮のミサイルを迎撃できる「SM3」などが議論の対象と見ている。

これに先立ち、トランプ大統領は15日、アンドリュー空軍基地で長距離ステルス戦略爆撃機B2などを視察し、「米国の先端兵器が米国の敵をこなごなにできるだろう」とし、北朝鮮に対する軍事的選択肢を再度取り上げた。

トランプ大統領の核心参謀も、外交的解決策への懐疑を示し、軍事対応の可能性を警告した。マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)はヘイリー国連大使とともに同日、記者会見で、「軍事的選択肢の不在について言及する人々に言う。軍事的選択肢はある」と強調した。また、「経済的措置と外交的進展を引き出すことが最善だが、この方法の限界は時間が十分でないということだ」とし、「私たちは行き止まりに直面した」と強調した。ヘイリー大使も、「今の時点で安保理ができることは多くない」とし、「マティス国防長官は多くの選択肢を持っている」と強調した。

●文大統領「平和的解決、説得する」

北朝鮮の追加挑発を受けて米国が再び軍事的選択肢に重きを置き始めた中、文大統領は同日、国連総会を控え、再び「平和的解決」を強調した。同日午後に発表した「大法院長候補の承認に対する立場」で、「国際外交舞台で韓国の利益を守り、韓半島と北東アジアの平和と繁栄のために努力する」とし、「国際社会が私たちとともに平和的解決策を講じるよう説得する」と明らかにした。

しかし、北朝鮮の朝鮮中央通信は前日、民族和解協議会のスポークスマン談話で、「南朝鮮当局の対北政策は一定していない」とし、「保守政権の対決一辺倒の政策と違いがない」と露骨に非難した。米国と日本が文在寅政権の北朝鮮に対する800万ドルの人道的支援に憂慮を示す一方、北朝鮮は「文在寅政権は保守政権と違いがない」と非難し、連日挑発攻勢をしかけている。

大統領府は、国連総会による北朝鮮の核をめぐる外交戦を通じて突破口を期待するムードだ。アントニオ・グテーレス国連事務総長との会談で、北朝鮮への特使派遣などが話し合われるという観測が流れている。国連の役割拡大を通じて行き詰った核外交の突破口を模索する考えだ。大統領府関係者は、「文大統領が11日、潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長とも国連を通じた外交的解決策について長時間話し合った」と伝えた。



ムン・ビョンギ記者 ワシントン=パク・ジョンフン特派員 weappon@donga.com · sunshade@donga.com