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韓国軍、金正恩執務室と核実験場への攻撃訓練

韓国軍、金正恩執務室と核実験場への攻撃訓練

Posted September. 05, 2017 08:50,   

Updated September. 05, 2017 09:21

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北朝鮮の6回目の核実験を受けて、軍当局が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の執務室を誤差範囲1メートル以内で正確に攻撃できるミサイルを動員した武力示威を行った。

軍当局は4日午前6時頃、東海(トンヘ・日本海)で陸軍の「玄武(ヒョンム)2A」弾道ミサイルと空軍の長距離空対地ミサイル「スラムER」それぞれ1発を同時に発射したと明らかにした。合同参謀本部は、「今回の合同実射撃は、北朝鮮の豊渓里(プンゲリ)核実験場までの距離を考慮して座標を設定し、これに命中させる方式で行われた」とし、「目標物に正確に命中させ、北朝鮮の挑発原点と指揮勢力に対する攻撃能力を見せつけた」と明らかにした。軍消息筋は、「1分1秒でも速やかに北朝鮮に対する警告に出ることが重要だと考え、夜が明けるとすぐ実射撃を行った」と付け加えた。

最大2トン規模の弾頭を搭載した玄武2Aは、韓半島の有事の際、金委員長ら戦争指揮部が潜伏する10~20メートルの深さの地下バンカーを破壊できる。最大射程距離は300キロで、軍事境界線(MDL)付近から撃てば豊渓里核実験場まで攻撃が可能だ。空軍の主力戦闘機F15Kに2発ずつ装着できるスラムERは、最大270キロの距離でも1メートル誤差内で目標物を攻撃できる。全地球測位システム(GPS)、慣性航法装置(INS)、赤外線探索機(IIR)などが適用され、北朝鮮の防空網を突き抜け、金委員長の執務室の窓まで行って攻撃するほど威力的だ。

軍当局は今月、今年上半期までに計177機を導入して実戦配備した長距離空対地ミサイル「タウルス」の実射撃も初めて実施するなど、武力示威を続ける方針だ。タウルスは、北朝鮮のレーダー網に捉えられないステルス形状で、目標物に密かに近づいて攻撃できる最新兵器だ。最大射程距離はスラムERの2倍に近い500キロで、北朝鮮に行かなくても北朝鮮の全域を目標半径2~3メートル内で正確に攻撃できる。



孫孝珠 hjson@donga.com