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国連安保理、北朝鮮制裁決議を採択

Posted August. 07, 2017 09:12,   

Updated August. 07, 2017 09:26

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北朝鮮による先月28日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星(ファソン)14」の発射実験から8日後に国連が北朝鮮に対する新たな制裁決議(2371号)を採択したことは、国際社会がそれだけ北朝鮮の挑発を厳しく見ていることを意味する。

特に今回の決議は、北朝鮮の外貨獲得手段である石炭、鉄、鉛などの輸出を全面禁止し、海外での北朝鮮労働者の新規受け入れを禁止するなど、平壌(ピョンヤン)の資金源を断つうえで実質的な効果が期待される。しかし、北朝鮮の「生命線」であり核挑発を阻止するための制裁手段である石油の禁輸措置は中国の反発で今回も盛り込まれず、北朝鮮の態度変化をすぐに引き出すには限界があると見られている。

●北朝鮮の石炭輸出を全面禁止

今回の決議では、北朝鮮の石炭輸出を全面禁止したことが注目される。北朝鮮の主要輸出品目である石炭は、北朝鮮の挑発のたびに制裁カードとして議論された。しかし、中国などが「北朝鮮国民の生計を脅かしてはならない」と主張し、昨年3月、11月に2度採択された制裁決議では、国民生活目的の輸出は許可や年間輸出額を制限する「部分的制裁」にとどまった。しかし、今回の石炭の全面輸出禁止で、4億ドル(約4500億ウォン)の輸出額の減少が予想される。また、石炭とともに鉄、鉄鉱石、鉛、鉛鉱石などの鉱物資源の輸出も全面禁止され、北朝鮮の鉱業界は大きな打撃を受ける見通しだ。

韓国と米国の独自の制裁品目だった北朝鮮の海産物を今回、国連の次元で全面輸出禁止したことも注目される。鉱物と海産物の輸出の道が断たれ、10億5000万ドル(約1兆1800億ウォン)の収入減になると政府は見ている。これは、約28億ドルと推定される北朝鮮の総輸出額の3分の1を超える額だ。

北朝鮮が海外に派遣する労働者の制限も初めて盛り込まれた。昨年11月の決議(2321号)では憂慮表明に終わったが、今回は具体的なアクションにつながったのだ。現在、ロシア、東欧、中東など海外に外貨稼ぎのために派遣された北朝鮮労働者は、約40ヵ国5万人と推定される。国連は、海外の北朝鮮労働者が低賃金と劣悪な労働環境で深刻な搾取を受けていることから、人権問題としてもこの問題を扱っている。

これまで北朝鮮問題をめぐって「韓米日」vs「中露朝」の対決の様相を見せたが、北朝鮮のICBM級ミサイル挑発を受けて中国とロシアが国連制裁決議に同調し、全会一致で採択したことも意味がある。外交部は、「今回の安保理決議は、国際社会全体が北朝鮮の核とミサイル開発を絶対に容認しないという断固たる意志を再度表明したもの」と評価した。

●石油の禁輸措置、今回も盛り込まれず

しかし、最も強力な制裁手段であり、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権のアキレス腱とされる北朝鮮への石油の禁輸措置は今回も決議に含まれなかった。米国は、北朝鮮が本土を脅かす「火星14」の発射実験後、国連制裁に石油の禁輸措置を含めようとしたが、中国の反対があたったと見える。ワシントンのある外交筋は、「米国と中国いずれも破局を避けるために歩み寄るほかなかった。その結果、中国とロシアが反対した石油の禁輸措置は含まれなかった」と説明した。

石油が禁輸になれば、北朝鮮は軍装備の稼動が難しくなるだけでなく、経済にも深刻な打撃を受ける。今回の決議はこれまでよりも強力な内容を含んでいるが、依然として「決定的な一発」に欠けるという分析が出ている。

東洋(トンヤン)大学統一軍事研究所のチョン・ヨンテ所長は、「石油の禁輸措置がない制裁は、北朝鮮を動かすには力不足」とし、「制裁がうまく履行されて輸出額が10億ドル減っても、北朝鮮は再びそれに応じて100日戦闘、200日戦闘をし、住民を収奪して持ちこたえるだろう」と指摘した。

金正恩労働党委員長は今回も国連の制裁対象に含まれなかった。これに対して、魏聖洛(ウィ・ソンラク)元ロシア大使は、「金委員長の名前を含めれば、制裁をする立場で象徴性を得ることはできるだろうが、後日、北朝鮮を対話の場に引き出すためのテコを事前に使ってしまうことになる」と強調した。

2006年の国連の1回目の制裁決議以降、決議は今回で8回目で、決議の限界を指摘する声も出ている。決議だけではICBMの完成を目前にした金委員長の暴走を止められないということだ。高麗(コリョ)大学統一外交学部の南成旭(ナム・ソンウク)教授は、「国連決議は守らなくても制裁がなく、中朝国境地域で制裁案を違反した取引が行われても、国連から実態調査団を派遣できない」とし、「米国が中国とのビッグディールを通じて、北朝鮮への石油を遮断してこそ北朝鮮が本当に圧力を感じることができるだろう」と指摘した。米ジョンズ・ホプキンス大の米韓研究所も、「今回の措置で北朝鮮のひざまずかせることはできないだろう」とし、「北朝鮮は常に制裁の抜け穴を見つける」と指摘した。



黃仁贊 hic@donga.com · 朴庭勳 sunshade@donga.com